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ZOKEI講座2014「『鉄腕アトム』における「心」の正体」開催のお知らせ

東京造形大学では国際的に活躍する韓国のアニメーション研究者、キム・ジュニアン先生をお招きしZOKEI講座(特別講座)を開催致します。
皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げます。

ZOKEI講座2014
「『鉄腕アトム』における「心」の正体」

講 師:キム・ジュニアン
日 時:2014年5月31日(土)
    午後4:00~同7:00
会 場:東京造形大学サテライト教室
    〒150-0041 東京都渋谷区神南 1-4-17 専門学校桑沢デザイン研究所 7F
    ℡:03-3463-2431(代)
交 通:渋谷駅下車。ハチ公口から徒歩約10分
    原宿駅下車。表参道口から徒歩約7分
    東京メトロ千代田線・副都心線 明治神宮前(原宿)駅下車。1番出口から徒歩約7分
    http://www.kds.ac.jp/smenu/access.html

受講料:無料/事前申し込み不要
問合・申込:seminar@anizo.org 担当:小出正志(東京造形大学)


【講座概要】
 『鉄腕アトム』は、日本で長年アニメーションという映像メディアムを通して想像されてきた人造人間の嚆矢と言える。さらに、人造人間アトムにおける特徴の一つは、「心を持つロボット」と語られることであろう。作者の手塚治虫は、人間のコピーであるはずのロボットから、どのような「心」を見出し描いたのか?「心」のことは、「身体」との関連において長らく議論されてきた哲学上の問題でもあり、それに対するある答えを探求するための研究が2012~2013 年の1 年間、日本国際交流基金日本研究フェローシップのもとで行われた。戦前からテレビアニメ『鉄腕アトム』に至るまで手塚治虫他の作家による人造人間関連の漫画を調査すると同時に、それらを西洋の人間機械論や日本伝統の人形文化など諸文脈の中に配置することで、戦後手塚治虫の想像したテクノロジー時代における「アンドロイド=類似人間」の「心」の一側面を明らかにする。


【講師プロフィール】
キム・ジュニアン
1995 年アニメーション作品の評論活動を開始して以来、映画祭での仕事の傍ら、芸術・メディア理論と自然哲学の観点からアニメーションの実践およびその概念を研究。著書に『イメージの帝国、日本列島上のアニメーション』他多数。現在、イギリスで発行される学術誌『Animation: An Interdisciplinary Journal』のアソシエート・エディター。
日本アニメーション学会理事、同 機関誌編集委員会委員長、国際日本文化研究センター共同研究員。東京造形大学非常勤講師。