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留学生レポート(村木淳之介)

村木淳之介

領 域 : グラフィックデザイン
留学先 : イギリス サウサンプトン大学ウィンチェスター美術学校
期 間 : 2010年1月26日~4月5日
担当教授 : Paul Stevens
研究テーマ : 紙を媒体とした広告


研究概要

一週間の授業内容
・週二回のディスカッション形式の授業
・学外のデザイナーを招いてのデザイン講義
・学内の教授によるデザイン講義

2月1日~2月7日
授業ガイダンス
チューターと今後のスケジュール確認
課題1の説明、それに関する調査、研究

2月8日~2月14日
課題1の調査、研究、制作
バレンタインデイパーティー

2月15日~2月21日
課題1の制作、講評

2月22日~2月27日
課題2の説明、それに関する調査、研究

3月1日~3月7日
課題2の調査、研究、制作

3月8日~3月14日
課題2の制作、講評

3月15日~3月21日
課題3の説明、それに関する調査、研究

3月22日~
イースタンホリデイ


研究成果

課題1

9冊の既存の雑誌を調査、研究。その中から一冊を選び「家」、「夜」、「死」、「水」、「高さ」、「白」、のテーマから一つを選び選択した雑誌に付随する雑誌を制作。
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制作物
表紙、裏表紙、広告1、広告2、目次、三つ以上の特集、計12ページの雑誌

私は詩を題材とし、ミステリアスでアナキズムな世界観を持つAMBITを選び、テーマに「死」を選択した。
雑誌名をDDD(Death poems, Death pictures, Death short stories)とする。三つの特集を「Message to Death」「Feed to Death」「Calculate to Death」とし、ペン画によるイラストを制作。広告には絵画専攻留学中の生徒の作品を使わせてもらった子供相談所の広告とキューガーデンの広告を制作。

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課題2

身の回りの環境を調査、研究。そこから得た情報や経験を魅力的に表現するコミュニーケーションを研究

制作物
下記のいずれかで表現
・タイプフェイス(ロゴ、ポスター、フライヤー)
・インスタレーション
・ショートフィルム
・具体的な目的を伴うA2サイズポスター 4枚以上
・アニメーション
・A3サイズのイラストレーション 5枚以上

寮近くの自然公園を研究。モノトーンの落葉樹林の中で鮮やかな緑色を放つ苔の生命力に注目する。
テーマを「JUST LOOK」とした。近代化が増々進み地球環境がどんどん変わっていく中で私たちは何も手を出さずに自然を見守る事だけが最も環境を壊さない事だと感じた。ふつふつと沸き上がる緑の生命力を映像で表現した。


留学先指導教員による指導内容

・参考作品、アーティストの提示


留学中に、特に印象に残った点および反省点

様々な国から集まった学生達の中でグラフィックデザインを学べた事を嬉しく思う。日本で当たり前だと考えていた事が当たり前ででない事が多い。言葉にしても習慣にしてもだ。
そういった環境の中で作品を作る上で思った事はコミュニケーション能力の必然性だ。毎週2回行われるディスカッション形式の授業では、自分の作品についての考えと他の生徒の作品に対する考えを明確にしなければならない。
コミュニケーションにおいて最も重要な要素である言語が欠乏していた私は顔の表情、手足の動き、スケッチ、写真など様々な方法を用いてコミュニケーションを試みた。
自分の意志を相手に誠意を持って伝えようとすれば、相手もそれに誠意を持って応えてくれた。
人に自分の意見を伝える難しさと方法を学べた事は私にとって貴重な体験であった。
そのおかげで、イースタン休暇を利用し旅行した時に現地のユースホステルで出会った異国の人々とコミュニケーションを沢山取る事が出来、一緒にご飯を食べたり街をまわる事が出来た。
他者とのコミュニケーションが得意でない私には異国の初めて出会った人達と笑顔で食事を出来た事に感動し、人として一歩成長出来た事を感じた。

自分のアイデアを誤解されたくない為に、アイデアと表現が明快だが短絡的になってしまった事を反省している。講評の際には担当の教授の他に今までの経緯を知らない教授が加わる。その教授に最終的な作品に至るまでの経緯をスケッチやリサーチ内容を通して説明し、作品を発表する。
その教授に何度か強調して言われた言葉がとても印象的だった。”optimistic(楽観的).”
自分が誤摩化して逃げていた部分を丸裸にされたような気持ちだった。
アイデアや表現を明確に示したいが故に、もっと魅力的に出来た可能性を自ら潰してしまった事がもったいなかった。

沢山の人たちが優しく支えてくれた。同時期に留学した他国の生徒、寮のルームメイト、いつも課題の分からない所を親切に教えてくれたクラスメート、私の事を粘り強く理解しようしてくれた教授達。留学を支えてくれた造形大学のみなさん。不安な事が沢山あったが、それの何百倍も感謝と笑顔と楽しさがあった。
そして両親に心の底から感謝したい。金銭面は勿論の事、ずっと私を支えてくれていた両親の優しさを感じた。

私にとって最も刺激的で感謝と優しさに溢れた2ヶ月半となった。

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