
井田 勝己
イダ カツミ / IDA Katsumi
職位:教授
担当専攻領域/科目群:彫刻専攻領域、大学院、プロジェクト科目
- プロフィール
- 経歴詳細
- 教育活動
- 職務上の実績
- 研究活動
研究分野
石彫を中心とした彫刻全般
略歴
2005年4月1日着任/1956年鳥取県生まれ。東京造形大学造形学部美術学科卒業、兵庫教育大学大学院芸術系美術コース修了。1995年第16回現代日本彫刻展・大賞。1997年米子市美術館・個展・エネルギア美術賞。第17回現代日本彫刻展・神奈川県立近代美術館賞。1998年第15回神戸須磨離宮公園現代彫刻展・京都国立近代美術館賞・三重県立美術館賞。2000年現代彫刻センター・個展・中原悌二郎優秀賞。2003年文化庁在外研修員(ハーバード大学)。他、時間をテーマに制作しています。
学歴
1981年 3月 | 東京造形大学造形学部美術学科彫刻専攻卒業 |
1992年 3月 | 兵庫教育大学大学院学校教育研究家教科領域専攻芸術系美術コース修了 |
2003年 9月 | ハーバード大学視覚環境学科客員研究員(平成16年8月まで) |
職歴
1981年 4月 | 池坊御茶ノ水学院非常勤講師 |
1982年 4月 | 鳥取県立米子東高等学校非常勤講師 |
1985年 4月 | 鳥取県高等学校教諭採用 鳥取県立米子東高等学校配属 |
1988年 4月 | 鳥取県立境高等学校異動 |
2000年 3月 | 同校退職 |
2000年 4月 | 長野県短期大学専任講師就任 幼児教育学科配属 |
2005年 4月 ~ 2009年 3月 | 東京造形大学造形学部美術学科彫刻専攻領域 助教授 |
2009年 4月 | 東京造形大学造形学部美術学科彫刻専攻領域 教授 (現在に至る) |
学会及び社会における活動等
1987年 4月 | 米子彫刻シンポジウム実行委員 (現在に至る) |
1992年 9月 ~ 1995年 9月 | 鳥取県美術展彫刻部門審査員 |
1997年 9月 ~ 1999年 9月 | 鳥取県美術展彫刻部門審査員 |
1999年 9月 | 西日本彫刻サミット鳥取県代表として参加 |
2005年 10月 ~ 2006年 10月 | 三重県展審査員 |
賞罰
1993年 4月 | 中部美術展(台湾)台中市長賞受賞・豊民賞受賞 |
1993年 10月 | 国民文化祭岩手県実行委員会会長賞受賞 |
1995年 10月 | 第16回現代日本彫刻展・大賞受賞・下関市立美術館(植木茂記念)賞受賞 |
1996年 4月 | 第2回エネルギア美術賞受賞 |
1997年 10月 | 第17回現代日本彫刻展・神奈川県立近代美術館賞受賞・ |
1998年 10月 | 第15回神戸須磨離宮公園現代彫刻展・京都国立近代美術館賞受賞・三重県立美術館賞受賞 |
1999年 10月 | 第18回現代日本彫刻展・神戸須磨離宮公園賞受賞 |
2000年 8月 | 第31回中原悌二郎賞優秀賞受賞 |
教育方法の実践例
現在公開している情報はありません。
作成した教科書、教材
「私の写生地案内」日文美術教育資料
/ 1997年
5月
日本文教出版株式会社
全国のスケッチポイントを紹介する物で、鳥取県境港市を担当。68頁
図画工作科鑑賞学習のアイディア46
/ 2003年
4月
明治図書
46の具体的な例を挙げながら鑑賞教育の実際の在りかたを探るもの。38例(94頁)目を担当 編著・福本謹一・赤木里香子 他
教育上の能力に関する評価(自己評価)
現在公開している情報はありません。
実務経験を有する者についての特記事項
現在公開している情報はありません。
その他
現在公開している情報はありません。
資格、免許
・中学校教諭1級免許状取得 美術 | 1981年 3月 | |
・高等学校教諭2級免許状取得 美術 | 1981年 3月 | |
・中学校教諭専修免許状取得 美術 | 1992年 3月 | |
・高等学校教諭専修免許状取得 美術 | 1992年 3月 |
特許等
現在公開している情報はありません。 |
実務経験を有する者についての特記事項
現在公開している情報はありません。
その他
現在公開している情報はありません。
著書
井田勝己---内なる記憶--
/ 共同 / 1997年
1月
平成10年以降に制作された彫刻を中心にドローイング、インスタレーションを含め30余点を掲載。彫刻による時間の視覚化へ一つの在りかたを探った。
編著者・野中明
共著者・中原雄介・野中明
執筆(作品写真)9頁~38頁
【発行所/発表場所】
米子市美術館総頁 47頁
井田勝己---内なる時---
/ 共同 / 2000年
6月
平成12年に制作された作品を中心として10点を掲載。時間を見る装置としての彫刻の在りかたを探った。
編著者・飯野毅一
共著者・藤井匡・飯野毅一
執筆(作品写真)3頁~28頁
【発行所/発表場所】
現代彫刻センター総頁 33頁
学術論文
生徒一人一人の個性を生かし、豊かな情操を養うため、各教科における指導計画の作成と指導のあり方
/ 1987年
6月
高等学校での1年2単位、2年1単位の状況下における、効率的な授業展開を目標とした実践例と、生徒一人一人に対する評価方法について年間計画と関係付けながら考察した。
12頁
【発行所/発表場所】
文部省・京都府教育委員会西日本高等学校教育課程研究集
現代彫刻に関する研究—現代日本の野外彫刻—
/ 1991年
3月
戦後日本各地では、様々な形式で野外に彫刻が設置されつつあることに対して、都市計画の観点、社会教育の観点からの意義と製作者の立場から、素材、技法、設置方法などについて考察し、野外彫刻の社会性とその意義と問題点について論述した。
総頁 150頁
【発行所/発表場所】
兵庫教育大学大学院修士論文
豊かな感性と造形的な表現・鑑賞の能力を伸ばし、個性を育てる美術、工芸の指導計画と学習指導及び評価の工夫・改善
/ 1993年
6月
美術・工芸I~IIIまでの各教科の指導計画の実例(美術)・感性や基礎造形力を育てる学習計画と評価の実例・日本の美術文化にかかわる指導事例、以上3項目について現状を踏まえながらその具体的な活動内容を考察した。
7頁~10頁
【発行所/発表場所】
文部省・広島県教育委員会平成5年度中・四国高等学校教育課程研究集
芸術教科の単位数について考える/単位数と授業内容の現状を探る
/ 1996年
5月
学習指導要領総則における記述と標準単位数との解釈のあり方・美術・工芸教室などの設備・実技をともなう教科おける教員一人当たりの生徒数・小・中・高の美術・工芸教育における一貫性・美術大学受験について」、以上5項目について調査研究を行った。
共著者・伊藤寛敏 他 10頁
122頁~124頁
【発行所/発表場所】
西日本美術教育連盟第47回造形教育・図画工作・美術教育研究大会紀要
日本における彫刻シンポジウムの現状VOL.1
/ 1996年
3月
彫刻そのものの在りかたや表現の特長を論じながら、野外においての公開制作或は、彫刻を設置することの問題点を、国内外で開催された彫刻シンポジウムに例いをとり、彫刻設置と都市計画や、彫刻シンポジウムが持つ社会教育的側面或は、その意義を考察した。
共著者・鈴木 徹
74頁~84頁
【発行所/発表場所】
文教大学教育学部研究紀要 第30集
日本における彫刻シンポジウムの現状VOL.2
/ 1997年
3月
現在日本各地及びドイツで開催された彫刻シンポジウムで制作作品を中心として、さまざまな彫刻シンポジウムの現状を考察した。
共著者・鈴木 徹
35頁~44頁
【発行所/発表場所】
文教大学教育学部研究紀要 第31集
3.その他
【作品・作品紹介・作品掲載等】
天
/ 単独 / 1981年
9月
人体表現する中で造形におけるバランスの意味を思考した。
石膏
H160×W60×D40cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第45回新制作展東京都美術館
空
/ 単独 / 1983年
9月
人体表現する中で片足重心におけるバランスの意味を思考した。
石膏
H163×W45×D40cm
県展賞受賞
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第27回鳥取県美術展鳥取県立博物館
地
/ 単独 / 1985年
9月
人体を写実的に表現し、叙情性を追求した。
石膏
H150×W32×D30cm
県展賞受賞
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第29回鳥取県美術展鳥取県立博物館
うみなり
/ 単独 / 1986年
9月
台座という概念を放棄することにより、本来台座であると従来考えられる部分を作品に一部とすることを試みた。
大理石
H45×W47×D50cm
県展無鑑査作家推挙
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第30回鳥取県美術展鳥取県立博物館
誰そ彼
/ 単独 / 1988年
1月
自身による鋳造(ロストワックス)の技法を試みることにより、表現領域の拡大を施行してみた。
ブロンズ・真鍮・花崗岩
H130×W100×D100cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第2回ロダン大賞展・秀作マケット展箱根彫刻の森美術館
化石の街
/ 単独 / 1989年
1月
造形的に、石と金属をいかに組み合わせるのか、石の割れ肌を形態として如何に解釈すべきかについて研究した。
大理石・真鍮
H50×W40×D50cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第6回ヘンリームーア大賞展・秀作マケット展箱根彫刻の森美術館
化石の街No..2
/ 単独 / 1989年
9月
コンク-ルにより作品拡大作家に指名されたもの。時間のイメージを視覚化することを試みた初期の作品である。
大理石・真鍮・ポリエステル
H230×W180×D130cm
・鳥羽水族館所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
神戸具象彫刻大賞展’89神戸市
絆
/ 単独 / 1989年
10月
日吉津村よりの依頼で制作。鎖の形状をヒントに人間の関係性を造形化してみることを試みた。
花崗岩
H450×W150×D120cm
・鳥取県日吉津村所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
日吉津村モニュメント
化石の街No.3
/ 単独 / 1990年
8月
卵とも船にも見えるような石の形状感の中に、遺跡風な風景を、を盛り込むことによって時間経過ということを思考した。
花崗岩(黒御影)・ステンレス・大理石
H130×W110×D70cm
・米子市所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
‘90米子彫刻シンポジウム米子市
遠い思い出
/ 単独 / 1991年
1月
遺跡(自宅近くにある旧海軍航空隊のトーチカ)をモデルとして扱いながら時間の視覚化ということを思考した。
花崗岩(黒御影)・ステンレス
H60×W50×D55cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第7回ヘンリームーア大賞展・秀作マケット展箱根彫刻の森美術館
こかげ
/ 単独 / 1991年
7月
椅子と言う形を借りて、人が人として存在する意味を考えた。
ブロンズ・花崗岩
H200×W100×D150cm
・鳥取県日吉津村所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
日吉津村開村記念
化石の街・船
/ 単独 / 1991年
9月
「化石の街」シリーズでは石と金属を使用して数点制作してきたが、今回は大理石のみで制作してみた。また、今回初めて基本的な彫刻の形状に船をモデルとしてみた。
大理石
H55×W75×D40cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第4回ロダン大賞展・秀作マケット展箱根彫刻の森美術館
想い出
/ 単独 / 1991年
10月
これまで時間の視覚化ということにこだわって、遺跡や船の形状を用いて制作してきたが、今回は人体をモデルにすることで思考してみた。
大理石
H55×W25×D20cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第2回横浜彫刻展・秀作マケット展横浜美術館
時計
/ 単独 / 1992年
9月
ブロンズと御影石の構成により、時計の形状をイメージの中に取り込みながら、時間の視覚化のついて思考した。また、今回初めて石に金箔を施す実験もしてみた。自身による鋳造・ロストワックス
ブロンズ・花崗岩(黒御影)・金箔
H50×W40×D30cm
鳥取県美術展審査員となる
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第35回鳥取県美術展鳥取県立博物館
少女
/ 単独 / 1993年
4月
なるべく派手な形の表現を避けながら、人体の持つバランスの一番美しい在りかたを思考してみた。
ポリエステル
H150×W40×D30cm
・彫刻部門第1位
・台中市長賞受賞
・豊民賞受賞
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
中部美術展(台湾)
2人展・時の塔[形その物語展]
/ 単独 / 1993年
8月
絵画と彫刻の作品展、石彫を中心にして8点出品。「負」の空間の意味を考えてみた。
大理石
H70×W25×D28cm
(絵画・清水芳武)
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
グランドギャラリー(大阪)[形その物語展]
アンモナイトカップル他3点
/ 単独 / 1993年
10月
大阪駅周辺の都市開発にともなう環境整備の一貫プロジェクトの一つ。古生代をイメージした作品を制作依頼されたもの。
花崗岩
H75×W94×D82cm
他 ・新梅田シティー所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
新梅田シティー(大阪府)
化石の街・時間
/ 単独 / 1993年
10月
コンクールにより作品拡大作家に指名された作品。竪穴の持つ彫刻的空間を利用して行かんの意味を考えてみた。
ライムストーン
H140×W175×D150cm
・国民文化祭岩手県実行委員会会長賞受賞
・石神の丘美術館所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第8回国民文化祭いわて’93石彫コンクール岩手県
時間の柩
/ 単独 / 1994年
5月
柩の形を借りて石の中に負の空間を作ることによって、量感と空間の関係性の中かに時間の意味を考えてみた。
玄武岩・真鍮
H150×W100×D90cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第2回フジジサンケイ・ビエンナーレ現代国際彫刻展・秀作マケット展箱根彫刻の森美術館
境港市彫刻ロードモニュメント時のテーブル 他3点
/ 単独 / 1994年
8月
人間のサイズを念頭に置きストリートファニチャーにも成り得るサイズを考え、生活環境に溶け込む作品としたかった。境港市からの依頼により制作
花崗岩
H50×W180×D90cm
他 ・境港市所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
境港市
化石の街・船No..2
/ 単独 / 1994年
9月
以前制作した「化石の街・船」に再び手を加えたもの。未来の象徴としての船と、過去の象徴としての遺跡とを組み合わせることにより、時間について思考した。
大理石
H40×W75×D55cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第14回神戸須磨離宮公園現代彫刻展・秀作マケット展神戸市
失われた記憶
/ 単独 / 1994年
10月
石の中に負の空間を作り、その中に階段や建物を作ることによって閉じられた世界或は、遥かな記憶といったようなイメージを表現することを試みた。
砂岩
H34×W32×D32cm
H35×W55×D34cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第9回国民文化祭みえ‘94石彫コンクール三重県
化石の街・赤い船
/ 単独 / 1994年
11月
これも「化石の街・船」の連作である
が今までは、大理石を使用してきたが赤い花崗岩を使用することによって、素材の違いから発生する形態感の違い
を確かめてみた。
花崗岩(赤御影)
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第5回足立区野外彫刻展東京都
月に向かって進め
/ 単独 / 1995年
10月
形を組み合わせることによって、人の出会いや別れを、連想させる表現を試みてみた。「化石の街・船」の連作の一つであるが、従来と違って加工されたいしと自然石の二つの石を構成し、やや傾斜した斜面に設置することによりスケール感を出した。加工された石には、古代遺跡を思わせる形状を彫り込み、その他の部分との比較により、時間や記憶といった概念を盛り込んだ。
花崗岩・玄武岩
H250×W400×D215cm
・大賞(宇部市賞)受賞
・下関市立美術館(植木茂記念)賞受賞
・第2回エネルギア美術賞受賞
・宇部市野外彫刻美術館所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第16回現代日本彫刻展宇部市
子
/ 単独 / 1996年
1月
絵馬と言う条件の中でレリーフの可能性を考えた。
木・超硬質石膏
H10×W20×D2.5cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
CONTEMPORARY ART IN NUNOSE SHRINE EMA-12分の1-
化石の街・赤い船」No..2
/ 単独 / 1996年
5月
「化石の街・船」の連作の一つであるが、No.1で制作した経験を生かして、全体の比率を軽快感のあるものとした。また、作品の仕上げを、以前はバーナー仕上げであったが、今回はチッパー(鑿)仕上げとした。
花崗岩(赤御影)
H30×W65×D25cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
‘96宮崎現代彫刻展・空港展宮崎市
時の神殿
/ 単独 / 1996年
10月
基準となる平面の下に、都市あるいは陵墓を思わせる形状を彫り込み、そこに基準となる平面と同じになるように水を注ぎ込む。水により光が屈折したことにより生じるイリュージョンを利用して時間性といったものを表現しようとした。
花崗岩(黒御影)・水
H50×W210×D125cm
・新潟県聖籠町所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
96日向現代彫刻展日向市
旅路
/ 単独 / 1997年
5月
船の形と橋をイメージする
大理石・玄武岩
H48×W80×D10cm
花崗岩(赤御影)・玄武岩
H250×W500×D140cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
97宮崎現代彫刻展・空港展宮崎市
風に向かって
/ 単独 / 1997年
10月
化石の街・船」の連作であり、この連作の一応の完成段階にあるものとして制作した。前回の「月に向かって進め」より、規模としては一回り大きなもの
となり、三つの石の構成により動きを協調してみた。
・神奈川県立近代美術館賞受賞
・宇部市野外彫刻美術館所蔵
(拡大作品)
・神奈川県立近代美術館所蔵
(マケット作品)
花崗岩・玄武岩
H30×W67×D28cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第17回現代日本彫刻展宇部市
時間の柩
/ 単独 / 1997年
10月
時間には計測できるものと、計測できないものがあると思います。計測できない時間、それは誰もが持っている:内なる時間:といったものが存在すると思います。しかしそれは、日常生活の中では、時間とは考えられていないようです。想い出や記憶といった形での時間のあり方に興味を持ち、造形化することを試みた。
玄武岩・真鍮
H150×W100×D100cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
現代作家の目展[クロスオーバー10現代美術展]岡山市
化石の街・望台(灯台)
/ 単独 / 1997年
10月
「化石の街」の連作の一つであるが、貫通した竪穴の空間を作品として、どう取り込むかということを作品構成上の基本として制作を試みた。また、この彫刻は、一般的には風景彫刻のジャンルに入ると考えられるが、それを野外に設置することによって、実際の風景と彫刻による風景との差から生まれる異質な空間のあり方に注目した。
花崗岩(黒御影)・玄武岩
H130×W110×D100cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
‘97日向現代彫刻展日向市
時の船
/ 単独 / 1998年
5月
10本の真鍮で制作したオールと船の内部空間を完全にくりぬいた船型をした石の構成により、石が本来持つ重量感わなくし、なるべく軽快感のある空間処理をすることを試みた。
花崗岩(黒御影)・大理石
H60×W65×D50cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
98宮崎現代彫刻展・空港展宮崎市
さあ 行こう!
/ 単独 / 1998年
10月
三つの部分からなる石の塊を構成することによって、各部分を構成する石が持つ空間とは、異質の空間を生み出すことを目的とした。手法としては、野外におけるインスタレーション的作品となることを試みた。
大理石・真鍮
H400×W1000×D680cm
・三重県立美術館賞受賞
・京都国立近代美術館賞受賞
・三重県立美術館所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第15回神戸須磨離宮公園現代彫刻展神戸市
時のかおり
/ 単独 / 1998年
11月
鉄板で制作したブラックボックスの上に花崗岩で制作した風景彫刻を載せた。風景のほぼ中心に円形の穴を開け、そこを除くと、無限大に広がる漆黒の空間が広がる空間を作ることにより、時間と空間の意味を思考した。
花崗岩(黒御影)・鉄
H90×W90×D90cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
98日向現代彫刻展日向市
月に向かって進めNo..2
/ 単独 / 1998年
11月
米子コンベンションホール(ビッグシップ)竣工に伴って制作を依頼されたもの。
玄武岩・花崗岩
H270×W390×D340cm
・米子コンベンションホール所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
米子コンベンションホール
時の神殿
/ 単独 / 1998年
12月
溶岩を被った玄武岩を使用し、人為的に作った形と自然の形の中で生まれる形態感ギャップに注目した。
玄武岩
H21×W55×D65cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
[創・彩・空]展アジア現代彫刻会国内展
時の神殿
/ 単独 / 1999年
10月
直径約3メーター重量10トンの円盤状の立体を長さ約5.5メーター重量15トンのスロープ状の石の上に載せることにより石が本来持つ重量感を無くした。円盤の高さは1.4メーターこの上部の形態を見るためには、覗き込むまでに作品に接近しなければならない。通常の彫刻を鑑賞する距離とは、全く異質の視点。離れて見た時のイメージと接近してみたイメージ、鑑賞者はこのこの二つのイメージを結合することにより接近像と全体像といった時間を暗示する両義的な軸をを横断しながら自分自信の過去と現在を体験できたらと考えた。
花崗岩(黒御影)・ステンレス
H140×W315×D558cm
・神戸須磨離宮公園賞受賞
・宇部市野外彫刻美術館所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第18回現代日本彫刻展宇部市
時の神殿
/ 単独 / 1999年
12月
第18回現代日本彫刻展に出品した作品を小品化したもの
花崗岩(黒御影)
H22×W48×D70cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
現代造形の構築展福岡県立美術館
土地の記憶
/ 単独 / 2000年
8月
一般公開制作といった形といった環境の中で制作されたもの。富良野市の地域性や気象環境を考えて制作したもの。零下20度という気象環境に耐えうる、石による彫刻の在りかたを探った。
花崗岩・安山岩
H70×W120×D55cm
・富良野市所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
ふらのアートフェスタ2000富良野市
時を渡る船
/ 単独 / 2000年
11月
基本的なコンセプトは従来と同じの時間をテーマとしたものである。大理石の中をほぼ実際の船と同じように刳り貫き、またこれまではオールを金属で制作してきたが大理石で制作してみた。大理石のも多雨物理的な強度の限界に挑戦する形となったが、このことで船本来が持つ軽快感を彫刻に持たせることが出来た。
大理石・玄武岩
H80×W125×D60cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
2000日向現代彫刻展日向市
時を渡る橋(デッサン)
/ 単独 / 2001年
3月
中原悌二郎賞記念旭川市彫刻美術館
より制作依頼を受けたもの。
自然石とつり橋との構成によってどのようにになりうるかということを試してみた。
(木炭・ヴァッシュ)
アルシュ紙 H90×W106cm
・中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
中原悌二郎賞記念旭川市彫刻美術館北海道
この季節の中で(No..2)
/ 単独 / 2001年
6月
基本的に「月に向かって進め」シリーズを小品化したものであるが、従来は玄武岩を使用していたが今回は、船型の部分は大理石を使用してみた。
大理石・花崗岩(黒御影)
H45×W100×D30cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
2001宮崎現代彫刻展・空港展宮崎市
すぎゆく風の中で
/ 単独 / 2001年
7月
銅線でサークル状のつり橋を作り、それを中空に浮かした形で設置する事により時間の経過と言う概念を表現したかった。
銅・花崗岩
H20×W50×D50cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
第19回現代日本彫刻展・優秀作品模型展
Let’s Sail to the moon 2002(月に向かって進め2002)
/ 単独 / 2002年
1月
テ・クーペンガ 石彫シンポジウムで制作した作品の中の一つ。「月に向かって進め」シリーズのものであるが、こんかいはじめて安山岩を使用してみた。この安山岩はニュープリモス市産出のものであった。
安山岩H70×W195×D105cm
・ニュープリモス市所蔵
[ニュジーランド]
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
Te Kupenga Stone Symposium(テ・クーペンガ 石彫シンポジウム)ニュープリモス市テ・クーペンガ 石彫シンポジウム実行委員会
Tim Sanctuary2002 NO.I(時の神殿2002 NO.I)
/ 単独 / 2002年
1月
テ・クーペンガ 石彫シンポジウムは、アメリカ・イギリス・イタリア・ドイツ・日本・ベルギー・ニュジーランド等の世界各国彫刻家が、テ・クーペンガ 石彫シンポジウム実行委員会の選考の結果選ばれて参加したものである。約3週間に渡り、市民に制作を一般公開する形で行われた。
開催期間中に大小合わせて5点の作品を制作したが、そのうちの一点である。「時の神殿」シリーズの延長線上にあるものだが、従来は竪穴の空間を利用していたが、今回はそれを用いず内部に広がる空間を用いた。
安山岩H28×W105×D60cm
・ニュープリモス市所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
Te Kupenga Stone Symposium(テ・クーペンガ 石彫シンポジウム)ニュープリモス市テ・クーペンガ 石彫シンポジウム実行委員会[ニュジーラン
創造的螺旋
/ 単独 / 2002年
9月
キーウェアソリューションズに制作を依頼されたもの
キーウェアソリューションズ所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
キーウェアソリューションズ
月に向かって進め・2002
/ 単独 / 2002年
9月
農林中央金庫旧友会50周年記念モニュメントとして制作を依頼されたもの。従来の「月に向かって進め」シリーズのものとコンセプトはほぼ同じものであるが、これまで船形の形状のものと自然石を組み合わせていたが、今回は台座となる部分に加工を加えた結果、全体に軽快感がました。
玄武岩・花崗岩
H150×W300×D120cm
・農林中央金庫所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
農林中央金庫研修センター設置(東京)
失われた記憶2002(Lost Memories 2002)
/ 単独 / 2002年
10月
「失われた記憶」シリーズの一つといえるものであるが、以前は、竪穴ト階段の構成によるものであったが、今回はそれに横穴を新しく構成の要素として加え、内部空間の多様性を狙った。
砂岩
H32×W30×D30cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
・第17回国民文化祭美術展彫刻部門米子彫刻シンポジウム参加作家小品展・米子市文化センター・第17回国民文化祭米子市実行委員会・米子彫刻シンポジウム実行委員会
Time of Feather
/ 単独 / 2003年
3月
ガラス・真鍮・玄武岩
H22×W31×D22cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
アジア現代彫刻会国際交流展 福岡アジア美術館
The Lost Time(失われた時間)
/ 単独 / 2003年
4月
Ithaca College より制作依頼されたもの。
花崗岩・大理石
H120×W300×D150cm
Ithaca College所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
Ithaca College
月に向かって進めBon Boyage
/ 単独 / 2003年
7月
サトエ記念21世紀美術館より制作を依頼されたもの。
花崗岩
H120×W100×D210cm
・サトエ記念21世紀美術館所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
サトエ記念21世紀美術館設置
Legend of the White Canoe(白いカヌーの伝説)
/ 単独 / 2004年
5月
Ithaca College より制作依頼されたもの。
大理石
H210×W150×D100cm
Ithaca College所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
Ithaca College
Let’s Sail to the Moon(月に向かって進め)
/ 単独 / 2004年
7月
Round Top Center for the Arts
International Sculpture は、アメリカ東海岸では史上初めて 開催された彫刻シンポジウムであった。メイン州の Round Top Center for the Artsが主催。
花崗岩・玄武岩
H130×W175×D70cm
Gleason Fine Art 所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
Round Top Center for the Arts International Sculpture Symposium
In the Passing Wind(過ぎ行く風の中で)
/ 単独 / 2004年
7月
ライムストーン
H15×W43×D23cm
Round Top Center for the Arts所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
Round Top Center for the Arts International Sculpture Symposium
月に向かって進め2005
/ 単独 / 2005年
10月
玄武岩・花崗岩
H200×W285×D120cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
米子西高等学校モニュメント
Cayuga
/ 単独 / 2006年
1月
安山岩
H13×W27×D38cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
宮崎現代彫刻展・空港展宮崎市(宮崎県)
白いカヌーの伝説
/ 単独 / 2006年
8月
大理石
H45×W47×D14cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
文化庁・在外研修員の会,企画「出会いの翼」展(東京都)
白いカヌーの説・06
/ 単独 / 2006年
11月
大理石
H44×W46×D15cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
台日韓現代彫刻交流展・台湾アジア彫刻会企画(台湾)
【個展】
個展・沈黙の淵
/ 単独 / 1997年
1月
本来彫刻は、特定の形や大きさを持っているものであるが、それを放棄し、幾つかの種類の形を、空間のなかで構成することにより不特定の大きさ形により、彫刻の表現の在りかたを探った。
ミクストメディア
インスタレーション
31点出品(立体・平面)米子市美術館企画特別展
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
井田勝己—内なる記憶—展米子市美術館特別展
個展・月に向かって進め(マケット)
/ 単独 / 1997年
9月
グランドギャラリー企画展。新作11点(立体・平面)を発表。
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
井田勝己展グランドギャラリー大阪府
個展・井田勝己展・この季節の中で
/ 単独 / 1998年
11月
平面13点・立体2点・レリーフ2点
で会場を構成。
(木炭・アルシュ紙) 75×105cm
(木炭・画用紙・鉛筆・インク・蝋
・粘土) 75×105cm
・青山学院大学所蔵
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
・菊川画廊(企画)
個展・月に向かって進め(2000)他10点
/ 単独 / 2000年
6月
「月に向かって進め」シリーズのほぼ完成型といってよい。これまでは、この作品は、野外に設置することを考えながら制作してきたが完成度が増すにしたがって、屋内に設置したほうがよいのではないかと考えはじめた。本作品が、旭川市彫刻美術館のコレクションになったときは、設置を屋内にしてみたところ、野外に設置したときよりも効果的な空間を生むことが出来た。
・31回中原悌二郎賞、優秀賞受賞
花崗岩・玄武岩
H180×W300×D150cm
・中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館所蔵
10点出品(立体・平面)
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
・井田勝己展—内なる時現代彫刻センター東京都第
―すぎゆく時の中で―「井田勝己展」個展
/ 単独 / 2000年
10月
小品を中心とする立体12点・平面4点で会場を構成。
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
川端画廊(企画)
月に向かって進め2002 他4点
/ 単独 / 2002年
11月
現代彫刻センター企画による若手彫刻家の石彫による作品展。湯村 光・田中 毅・百瀬啓一郎・井田勝己の四人
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
石彫・四人の作家たち展日本橋三越
個展「井田勝己からのクリスマスプレゼント
/ 単独 / 2002年
12月
平面10点立体3点出品
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
ギャラリーがくそう(企画)
個展「Inner Memory」Contemporary Work by Katsumi Ida
/ 単独 / 2003年
11月
・立体6点出品
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
Handwerker Gallery Gannett Center (Ithaca College)
エネルギア美術賞受賞者作品展旅、他3点出品
/ 単独 / 2004年
11月
財団設立10周年記念展
大理石・鉄
H95×W100×D30cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
エネルギア文化・スポーツ財団
「井田勝己・この季節の中で」
/ 単独 / 2005年
11月
小品を中心とする立体15点・平面6点で会場を構成。
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
川端画廊(企画)(鳥取)
「井田勝己―時のかたち―」展
/ 単独 / 2006年
10月
「時の記憶」他、立体10点平面5点
大理石
H44×W46×D15cm
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
アートシード企画、「個展」
【講演会・シンポジウム・セミナー等】
’88米子彫刻シンポジウム報告書
/ 共同 / 1988年
12月
写真を中心にした形で米子彫刻シンポジウムを紹介。写真撮影・報告書編集をする。共同編集者・大森民雄・正田みどり 他
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
米子彫刻シンポジウム実行委員会
’90米子彫刻シンポジウム報告書
/ 共同 / 1990年
12月
写真を中心にした形で米子彫刻シンポジウムを紹介。写真撮影・報告書編集、執筆6頁~7頁・20頁をする。共同編集者・大森民雄・正田みどり 他
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
米子彫刻シンポジウム実行委員会
’92米子彫刻シンポジウム報告書
/ 共同 / 1992年
12月
写真を中心にした形で米子彫刻シンポジウムを紹介。写真撮影・報告書編集をする。共同編集者・大森民雄・正田みどり 他
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
米子彫刻シンポジウム実行委員会
’94米子彫刻シンポジウム報告書
/ 共同 / 1994年
12月
写真を中心にした形で米子彫刻シンポジウムを紹介。写真撮影・報告書編集、執筆30頁~31頁・20頁をする。共同編集者・大森民雄・正田みどり 他
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
米子彫刻シンポジウム実行委員会
街づくりと彫刻シンポジウム
/ 共同 / 2002年
4月
米子彫刻シンポジウムを例に取りながら彫刻を通しての街づくりの実態や可能性、問題点を論じた。78頁~83頁
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
「区画整理」全国区画整理組合連合会
【各種メディアでの掲載・出演】
[山陰この人]出演NHK鳥取 1988年
/ 単独 / 1988年
山陰地方で目立った活動をしている人間に焦点を当て、其の活動内容を20分程度で放送したもの。米子彫刻シンポジウムの企画立案に関わる経緯や、彫刻シンポジウムの社会的意義を述べた。
【発行所,発表雑誌/学会等の名称】
NHK鳥取支局制作