『世界で一番小さな,不思議の国』
藤ヶ崎一輝(東京造形大学大学院 造形研究科デザイン研究領域)
飯田千晶(多摩美術大学絵画学科油画専攻)
唐津麻祐子(多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻)
住岡孝輔(多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻)
千浦真由美(多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻)
畑江未央(首都大学東京大学院 造形研究科デザイン研究領域)
矢野綾加(多摩美術大学芸術学科展覧会設計ゼミ)
Azabujuban Gallery
2009年7月1日(水)-7月19日(日)
第二回目となる今回は、大学院二年生の藤ヶ崎一輝さん(造形研究科デザイン研究領域)の出展しているグル−プ展を取材させて頂きました!
様々な大学からメンバーが構成されている今回のグル−プ展は、お花屋さんでのアルバイトがキッカケで出会った7人が創り上げたものです。お花屋さんで出会った7人が創った空間は生花と布、音楽で満たされた不思議な空間でした。
今回のグル−プ展について
-まず、今回のグル−プ展『世界で一番小さな,不思議の国』についてのコンセプト、展示に至るまでの経緯について教えて下さい。ギャラリー全体が何とも不思議な空間ですね。
「今回のグル−プ展は、青山フラワーマーケットの多摩センター店というお花屋さんがあるんですが、そこでたまたま短期のアルバイトとして美大生や美術を学んでいる学生が7人集まったので、そのメンバー全員で展示をやらないか、というところから始まりました。コンセプトとしては、みんなで不思議な国を創ろう、というのがテーマで主にお花と布を使って空間を創る事。メンバーにテキスタイルの学生が多いのでおもしろいんじゃないかなということでやっています。なんで布なのかと言うと、植物というものに感触として布が一番近いんじゃないかなと思い、生花と共に使用して空間を創っています。
-『花』というのも展示の大きなテーマとしてあるようですが、それについては構想の段階からあったのでしょうか?
「そうですね、やっぱりお花屋さんということで花は使いたいねと話していました。テキスタイルの学生が3人いるので、それに布も絡ませていこうと。」
他大学生との交流
-メンバーの方が色々な大学から集まっている点もおもしろいですね。やはり他大学の人と関わる事で影響や刺激を受けたりしますか?
「そうですね!僕自身1年の頃から外へ出て、他大学の学生と何かをやる、といったことを積極的に行なってきました。それはすごく現在の基盤になっています。全然考え方が違ったりしますし。他の大学の方と関わったり、相原にこもらず外に出てみたりすると、とてもおもしろいと思います!!笑」
生きた展示
-生花と布で空間全体を創った展示ですが、難しかった点はどんな所ですか?
「生のお花、生花を使っているという点ですね。管理の点も大変でしたし。。ワークショップでも生花を使ったんですが、やはり生き物を管理するのと同じ事なので、お店にお花が着いたらすぐに車でここに運んで、毎日当番の人が水を変えて。。。、ワークショップ当日までそうゆうことをしました。他では無い展示の在り方だと思います。」
-使われているのは全て本物の生花なんですか?
「はい、全部本物の花を使用しています。」(写真1参照)
-なるほど。。。展示が生きている、という感じがしますね。
「そうですね、展示が生きている、というのはありますね。矢沢永吉が『ライブは生き物だから』と言っていたんですが笑 それと同じで展示も生き物、という感じで今回試みたくて。生き物と対話している様な展示かなあと。」
今回の作品や、日々の制作について
-今回のグル−プ展では、会場に流れる音楽と、幼稚園生に対してのWORKSHOPを担当されたということですよね。
「ひょんなことから、今回は音響作品を担当することになりまして。。笑 音響作品は今まであまり作った事が無かったのですが、今回挑戦してみようかな、ということで三曲程作って会場で流しています。幼稚園児に向けたワークショップは、お花で絵を描こう、ということでギャラリー内で生花を使って大きな布に絵を描いてもらいました。(写真2参照)幼稚園との交渉から、実作業まで全て携わりました。」
-今まではどのような作品の制作をされてきたのですか?
「学部ではサステナブルという事を勉強してはいたんですが、学部生の2年くらいからwebデザインに興味を持ち始めて、ホームページを作る機会にも恵まれたので、ホームページを作るという事を中心に色々な事に取り組んでいました。最近ですと、写真家の教授の公式サイトを手がけさせて頂いたりしました。」
-音響作品は今回が初めてなんですよね!?
「そうですね。初めてなんですが、ホームページ上でこの展示のような素敵な世界、空間を描きたいと思った時にやはり音響も必要になってくるので、そういうこともあり今回は初めてなんですが作らせて頂きました。
今回初めて音響作品を手がけたのですが、音響は全体の空間の中の一部分だと考えています。それを作るにあたっては『不思議な空間』という全体のコンセプトがあるので、それを強く意識してちょっと不思議な音を加えてみたりしました。あまりリズム感に沿う感じではなく、変わった音を使ったりですとか。音自体にストーリー性を持たせて作った曲もあります。」
(藤ヶ崎さんの今回の音響作品はサイト内の『展示作品』のページにてお聴き頂けます!)
-初めての音響作品とは思えないような、何か癒される感じがしますね。。!制作等に対しての姿勢について教えて下さい。
「制作や活動に関しての自分自身の姿勢としては、本当に色々な事に挑戦したいと考えています。お花屋さんで働いている事もそうですし。。。小さな花束を作るにしても空間や色使い等、勉強になります。ホームページ作成も自分の好きな事ですしやっていきたいです。そういう感じで、今回は音響作品への挑戦、それと幼稚園児に向けたワークショップなどもそうですね。今の姿勢としては,マルチに色々な事をやっていきたいと考えています。」
来場者の方の反応
-今回の展示について来場者の方の反応はどうですか?
「落ち着く空間、素敵な空間だといった意見を結構頂いています。音楽に関しても、いいね、といった意見や、カッコいいね、という感想を頂いた曲もあります。その様な反応が返ってきたりもするので今回音楽をやってみて良かったなあと感じました。」
今後の展開について
-今回の展示から得たもの、また今後の展開についてお聞かせ下さい。
「今回は音楽とワークショップを担当したんですが、『お花で絵を描く』というワークショップは今回初めてで、それは今後もある色々なイベント等で活かしていけるのではないかと思います。授業でもそのようなワークショップの授業が多かったりもしたので、興味を持っています。そのようなイベントのようなものを今後は続けていこうかと考えています。」
インタビューを終えて...
生花と布、音楽で満たされたギャラリー内は、まさに『不思議の国』でした。ギャラリー内に入る明るい光や穏やかな風も大変効果的に感じられました。また、生花の管理や扱いにはとても気を使われていました。何より学外に出て、他の大学の方や違う環境と関わる事の重要さを強く!感じさせられました。藤ヶ崎さん、本当にどうもありがとうございました!!


1985年 4月25日神奈川県横須賀市出身
2005年
東京造形大学造形学部デザイン学科
サステナブルプロジェクト専攻入学
ソニープロジェクトに参加
以降3年間で5回のワークショップを経験
2006年
おわせの木 個展
I MY ECO展
2007年
ギフトショー 出展
記憶のデザイン展
エコプロダクツ展2007
2008年
つちたすいと展
WaterLink展
オープンキャンパス、CS祭で野草茶ワークショップを開催
2009年
東京造形大学大学院造形研究科
デザイン研究領域入学
現在 花屋アルバイト歴2年半

写真1 使われているのは全て生花!
写真2 ワークショップの様子









