八木 × 辻田 [ 4 / 4 ]
辻グラフィックは、さっき言ったように分かれてるんだけど考える作業がすごく多い。企画とかも多いし。
グラフィックデザインの本質というか一番大事なところはコミュニケーションを結ぶところなので、広告にしろ、商品と買ってくれる人をつながなくちゃいけないので、そこが成り立たないとなんにも意味がなくなっちゃうので、そこをするためだけに絵を作ってるわけだから、どういう方法が一番伝わるのかなーみたいなことをものすごい考える作業が一番多くてそれが一番つらいんだけど。二週間くらいの課題が出たりすると本当13日間は考えてて1日で作るぐらいの感じ。
八提出の前日に徹夜して。
辻アニメーションとかっていうとやっぱりこつこつ書いていかなきゃいけないところがあるんだけど、グラフィックはそういうよりも、13日間悩んで悩んでアイディアでなくても13日目の夜にものすごいアイディアでたら、作業してるのほんとに一日でもいい作品ができたりするので、そこは結構賭けっぽいんだけど難しくもあり楽しいところでもある。
八それだけアイディアが大事ってところがある。
辻うん。アイディアが大事だし引き出しが多くないといけないんだなってのはすごい思う。だから結構正反対だなって思う、アニメーションと。
八あーそっか、なるほどね。
辻動かないしさ。
八アニメーションどうなんだろうな。でもアニメの課題は大体半年に一作品ってのがメインであったりして、でもやっぱり早い段階で企画を考えて、こういうのやるって決めて絵コンテビデオコンテまで早く進めておかないと絶対提出には間に合わないから、1~2ヶ月で大体動画を描き始めるまで考える時間がある。2ヶ月くらいまではちゃんと考えて残りの4ヶ月で動画作って色塗って動画編集してシナリオ書いて。っていうペースじゃないと間に合わない。
辻スパンがすごい長いよね。たぶんプロセスは一緒なんだろうけど。グラフやっぱ課題のペースが速いので、二週間課題が結構多いし、短いと一週間課題とかもあるから。ほんとに13日間なんにもやってなかったとしても、提出前日の夜にすごい良いの思い浮かべば、次の日先生にこれすごい良いじゃんって褒められたりして複雑。
八それがおもしろいよね。アニメーションは逆に最初からこつこつやってないとなかなか評価されない部分があるから。
辻まず完成しないとかになるもんね。あきらかに。
八実際あんまり完成している人がいないっていう問題があったりとかして。でもうちの授業の中でも非常勤の先生でたまにコマーシャルのアニメーションの仕事やってる人がきたりとかしてその先生の課題っていうのは、ショートムービー30秒で一本オリジナルのキャラクターを作ってとにかくクラスの中で目立ちなさいって課題が出てわりとそれって結構コマーシャルにつながるところがあって、結構その先生は広告的な考えで作品をつくれって言ってるのかな?
わりとその課題は、4週間だったかな?6週間だ。6週間で一本仕上げるってのがあって、1週2週目で、約2週間で企画立てて絵コンテ作って2週目の授業で先生に絵コンテを一人づつみせてもっとこうしたほうがいいとかそういうこと言われて、残りの4週間で制作、30秒の一本作るって言う授業あったけど、わりとそれはうちの専攻の人たちからしたら新鮮な期間で逆に半年間やってるとだらだらやって終わらないって言うのが、わりとタイトな期間でやったほうがみんな提出率が良かったりとかして。みんなお尻をたたかれながらやったほうが完成するのかなとか思って。
辻アニメーションとかだとさ、コマーシャルの為ってなるとクライアントがいたりとか、それが伝わらなきゃいけないとか意識するから広告なんだろうけど、作家になりたいって人もいるじゃん、アニメーション作家になりたいみたいな。 そういうのと違うから、私も多分作家になるって言ったら作品つくらないんだろうけど、デザイナーになってクライアントがいてこういうの作ってほしいって言われたら出せるみたいな。結構誰かに頼まれないとつくれないところはある。
八結構いるよねそういう人。そこは種類が分かれるっていうか。
辻多分アーティスト志向かそうじゃないかっていうところが結構私課題が課されたほうが燃えるというかやる気が出る。その課題をいかにクリアしてくかみたいな、どっちかって言うとそっちのほうが楽しい。
八俺は逆に自由に作りたいっていう感覚だから、自分の作品がつくりたいってのがまずあって課題を出されてそれをこなすってのは結構苦手かもしれない。結構グラフィックのなかでもそういう風に分かれたりしてる?
辻してる気がする。ビジュアルコミュニケーションとグラフィックアートでの違いかもしれないけれど、あるかもしれない。
八じゃあ学校外の活動とかなんか。
辻学校外の活動か、去年ビアアートって知ってますか?ビアアートって言う学生主体のコンペ?展覧会かな、ってのがあって、普通に多摩美の人とか慶応大学とかとにかく大学生が主体になって、作品募集から始めて会場確保とかやって審査員とかスポンサーとか集めて一個展覧会するみたいなのがあって、多摩美の友達が油絵の子なんだけどその人がスタッフをやっていて、スタッフが油絵とか慶応大学と一般の大学の人ばっかりだったのでデザインのできる人がいないっていうんで、 一人多摩美のデザイナーの子がいてロゴとかを作ってたみたいなんだけど、私がエディトリアルデザインをしたいって言ってたので展覧会のカタログとあとPARTNERあるじゃん、雑誌のPARTNERにのせる広告の説明みたいなやつもエディトリアルをちょっとやってくれないってお願いされて作ってたりしてた。結構楽しかった。
八やっぱそれもエディトリアルの方面で。
辻なんかでも友達がいるといいなと思って。協力してくれないってお願いされたりするのも楽しいし。美大の友達がたくさんいると楽しいです。うちらは高校がそうだったから特に多いけど。それくらいかなぁ。まだやってないけど演劇やろうってはなししてるけど。
八高校の。
辻演劇部で、ほとんど美大いってる子なんだけどで、演劇をもう一回やろうかって話をしたりしてんだけど。
八それはどの時期くらいになるの?

辻わからない。9月か10月公演予定って言ってたけど。
八そうしたら、もうそろそろ準備始めないときついよね?場所とかは決まってるの?
辻うちらが高校のときに演劇の大会をやってた場所があるんだよ矢部に。矢部の青少年会館ってのがってそこは安いんだが無料だかで借りられるらしくってそこでやろっかみたいな話をしてました。あと多摩美の文化祭でできれば。多分無理だけど。
なんかすごいステージ団体が多くて取れないかもしれないみたいなかんじだったけど。
八演劇部のなかで多摩美の人がいるってこと?
辻そーそー多摩美が二人、造形一人、武蔵美一人、工芸大一人。
八武蔵美の文化祭とかは?
辻武蔵美かぁ。武蔵美でもありだね。
八何で演劇?
辻そこ?
八すごい遡っちゃうか。
辻演劇ねー。何で演劇部はいったか私も良く覚えてないんだよね。
八入ったのは高校一年生?
辻なんかでも演劇って総合芸術じゃん。それが結構楽しそうだなーって思って。演技とか全然したことなかったんだけど楽しそうだなーと思って軽い気持ちで。 軽い気持ちで入ったらこんなことに。演劇部やってる間も舞台美術がすごい褒められて、大会とかいったときに特別なすごいセットとかは人数少ない部活だったからつくれなかったんだけど、少ない材料でもすごいそれっぽくを見せるってのが結構得意だったらしくて審査員の方からすごい褒められて今考えるとそれもデザインだよねみたいな。
八つながってるんだ。でもなんで造形入ったときに、あ、演劇部ってあるの造形に?
辻え、わからない。
八そういう方向に入ろうとは思わなかった?
辻なんかね舞台は好きだったんだけど、これは私の完全な個人的な趣味なんだけど、自分の手に収まるものつくるほうが好きであんまり大きいものだと手におえなくなっちゃうのがすごく怖くて、だからあんまり大きいのも作るの今も苦手で、そこは自分のなかで改善点なんだけど。だから今もエディトリアルってほとんど本作ることだから自分の手に収まることだし、小物とか作ったり製本したりするのも趣味なんだけど、そういう自分の手に納まるもの作ってるのが自分にとって幸せだったから、その幸せを続けたままいきたいなっていう。
という訳で八木君、辻田さんお疲れ様でした。辻田さんはたくさん話していただきました。最近の女の子はエネルギーありますね。あと印刷への熱意はというか執着はすごかったです。そういうエネルギーが原動力になってるのかもしれませんね。では失礼します。





