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学生・関係者の活動 詳細

アメリカ石彫シンポジウムNWSSA(Northwest Stone Sculptors Association)の紹介


 

永澤 嘉務
彫刻専攻領域 非常勤講師


石彫シンポジウムNWSSAの紹介

 私は2016年8月助成金の援助を受けてnwssa石彫シンポジウムに参加させていただきました。グァテマラ出身でシアトル在住の彫刻家兼マレナコス(Marenakos)石材のマネージャーでもある小島健太郎さんが日本を訪れた際、日本の彫刻家をぜひアメリカでも紹介したいという熱意により実現致しました。

シンポジウムの概要
 nwssa(Northwest Stone Sculptors Association)は毎年8月にオレゴン州で開催される石彫シンポジウムです。
 期間は約1週間あり、最終日に大自然の中で作品展示を行うというもので、主にアメリカ全土から石彫をするために人々が集まってきます。
 参加費は約1000ドルで、1週間の住、食と制作に必要な電源、エアーを提供してくれます。
 会場はサトルレイクのほとりのキャンプ場で、そこらじゅうをリスが走り回っています。ヘラジカの生息地でもある大自然は当然スマートフォンもほぼ機能しないという素晴らしいロケーションとなっています。
 会期中は翡翠体験や粘土のワークショップ、道具作りなど様々なレクチャー が開催されます。そして毎夕食後には彫刻家2〜3名によるプレゼンテーションが行われ、経験や技術を伝えるという役割も担っているようです。
 参加者は年配の方から学生まで年齢層の幅が広く、また石彫未経験者からプロの彫刻家まで経験値も様々であるのも大きな特徴といえます。

制作環境
 オレゴン州は湿気がないため8月の暑い季節にもかかわらず汗をかくことがなくとても過ごしやすい気候です。その分大変乾燥するため、私は唇が裂けてしまいキッチンからもらったオリーブオイルを塗りその場を凌ぐというアクシデントに見舞われてしまいました。リップクリームをはじめ保湿用品の準備があると良いかもしれません。また夜は肌寒くなるためパーカーやフリースといった長袖の準備も必要になります。
 宿泊はテントで過ごすという強者もいますが基本的にはコテージになります。食事は時間になれば用意されているため制作に専念することができる環境となっています。
 電動工具は日本と同じものが使用可能ですが、エアー工具はカプラ(エアホースの接続部品)の規格が違うため日本から持ち込む場合は別途、アメリカのオスカプラに日本のメスカプラをつけた変換用ホースの準備が必要になります。
 会場には道具屋さんや石屋さんも販売に来るので、初めて目にする道具や石種は大変興味深く、値段が安いのも大きな魅力です。

感想
 石彫道具を積んだ大きな車が続々と会場に到着する中、テントや作業机などを運び準備を進める。現地の学生たちも助成金を受けて参加できる分、率先して会場作りに取り掛かっていく。共同作業を通して参加者と挨拶を交わしながら新たな環境に体を馴染ませていくことができた。常連の参加者にとっても年に1度顔を合わせることの出来る貴重な場にもなっているようで、再会を喜ぶ人々の姿がとても印象に残っている。
 石彫で1週間というと小作品のイメージであったが、皆慣れた手つきでセティングを済ませると、いきなり大口径のエンジンカッターやチッパー(石を削る道具)の音が響き渡った。トレーラーに満載した石を彫る光景には圧倒されるばかりである。
 私は会場に来ていた石屋さんから石材を購入し制作にあたりました。トレラーには様々な種類の石が積まれており、その中で私が選んだのはクロライト(緑泥岩)という彫刻刀でもサクサクと彫れるものだ。初めて見る石であったがアメリカではとてもポピュラーな石種であるということで私も挑戦することにした。柔らかく繊細だがとても彫刻しやすい石で、限られた道具、時間の中で挑むには好都合でもあった。
 夕食後のプレゼンテーションでは当然日本からの参加となる私も発表の機会を頂き、スライドを交えた簡単な自己紹介とさせて頂いた。健太郎さんの素晴らしい通訳のおかげもあり、片言英語でミステリアスな存在の私だったが作品を通してよりいっそう皆から親切に受け入れられることとなりました。
 思い切り制作に励み思い切り遊ぶという言葉がぴったりの充実した時間を過ごすと共に、最終日に催される作品展示や即売会は大変刺激的な体験となりまた。

今後の展望
 nwssaでは今後も参加費の免除を始め助成金の拡大も視野に検討中であり、日本との継続的かつより良い関係を築いていきたいという意向があります。興味のある方は積極的に参加することで、これを足がかりとして活躍の場を広げるきっかけとなることを願います。

募集要項

期間   2017年8月21日〜8月27日
定員   4名
助成内容 参加費(1,000ドル)の免除
     渡航費一部支給
*日程、定員、助成内容は現在調整中なので若干の変更はあるものとします。
ホームページ http://www.nwssa.org/
質問などあれば彫刻準備室までご連絡ください。


開催期間

2017年8月21日~2017年8月27日


休館日

なし


時間

一週間


入場料

参加費 1,000ドル(助成金あり下記詳細)
助成内容 参加費(1,000ドル)の免除
     渡航費一部支給
*日程、定員、助成内容は現在調整中なので若干の変更はあるものとします。


会場

アメリカオレゴン州サトルレイクキャンプ場


会場住所

アメリカオレゴン州 sattle lake


関連Webサイト

http://www.nwssa.org/