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建学の精神と大学の基本理念

建学の精神

東京造形大学は、1966年に桑澤洋子を中心として創立されました。
桑澤洋子は、本学の建学の精神の象徴です。「デザインは個の問題ではなく衆の問題であり、社会の問題である。」という桑澤洋子の言葉には、デザインの社会的使命を認識した啓蒙家の姿勢があります。
新しい時代の生活様式や精神風土の創造を目指した、文明史的な視野を持つ思想家であり、実践的な活動家でした。造形に関わる理論と教育方法を探究し、大学教育として確立する構想から本学を設立しました。
東京造形大学は、創立者桑澤洋子の造形に関わる思想と、進取の気概を持ったその実践を、建学の精神として継承しています。

大学の基本理念

東京造形大学は、「造形」という名称によって独自の理念を表明しています。「造形」という言葉には、デザインと美術を「造形」という広い観点から総合的に捉える意思と、表現行為や表現方法の変革や拡大がもたらす社会の新しい意識を積極的に受け止めて、さまざまな制作や表現を広く社会の営みの意味として認識し、教育と研究を実践する思想が託されています。さらに、「造形」は単なる視覚的な形態や表現を指すにとどまるものではなく、本来は言語と並ぶ人間の根源的な表現行為であるという原点にあります。
したがって、本学が「造形」という言葉に託した探究目標を要約すれば、「総合性」、「社会性」、「根源性」となりますが、これらの概念を「造形の思想」という大学の基本理念と位置付け、教育研究の基軸としています。

基本理念の実践

東京造形大学は、「造形の思想」を基本理念として創造的な表現者の育成を原点とする大学です。本学では、デザイン及び美術の諸領域において優れた専門的能力を有する人材の育成と、併せて社会全体を広く視野に入れた総合的能力を有する人材の育成を目的としています。
その目的のために、本学の教育は、高度な専門性の探究に加えて、領域間の相対的視点の獲得と横断的関係の構築を重視し、狭い専門性に陥ることなく、幅広い専門性の修得に向けた教育課程を特色としています。
今日の時代の動向と社会の変化は、造形の諸領域においても新たな社会や文化全体と密接に関係した問題を提起しており、特に高度化、複合化した諸問題の認識と解決のためには、これまで以上に多様な体験の集積と、従来の枠組みを超えた豊かな発想と柔軟な感性が必要です。
新たな時代における「造形の思想」の展開と、それに基づく教育研究の実践が、東京造形大学の目標です。


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