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『現代写真の多元性、これからの写真』を開催します

 東京造形大学では、2016年度の創立50周年に向けたイベントとして、学内はもとより東京造形大学の造形教育を社会に発信することを目的に、現代の写真に関してのシンポジウムを開催いたします。
 現代の写真を取りまく状況としては、写真家や美術家たちが現代美術の文脈で写真を制作し、多くの美術館や画廊などでも写真展が開催され、美術の一分野と見なされています。また、社会状況を即座に反映し、現代をリフレクションさせる写真の記録性やアーカイブズとしての価値も注目されてきています。それらの状況と連動しつつ、東京造形大学の写真専攻領域でもドキュメンタリーフォトグラフィ、クリエイティブフォトグラフィ、エリアスタディと三つの研究指標科目を置き、専門性の研究を続けながら社会との交流を目指しています。
 そのように現代の写真表現の中にある特徴を概観し、現代美術との関係性や写真表現の多元性を視野に入れながら、現在進行形の写真とこれからの写真表現の可能性を考察します。


『現代写真の多元性、これからの写真』ビジュアル
日 時:2015年6月26日(金)17:30-20:00
会 場:東京造形大学 4-B教室

■ 第一部 基調講演 17:30~18:30
1 愛知県美術館「これからの写真」展からの報告/中村史子
2 現代美術の中の写真/藤井匡

■ 第二部 パネルディスカッション&質疑応答 18:50~20:00
  司会    タカザワケンジ(写真評論家)
  パネラー  中村史子(愛知県美術館学芸員)
        藤井匡(東京造形大学准教授)
        鷹野隆大(写真家)
        中里和人(東京造形大学教授)


【プロフィール】

中村史子(なかむら ふみこ)愛知県美術館学芸員

 1980年生まれ。2007年より愛知県美術館で学芸員として勤務。 主な企画展に「放課後のはらっぱ 櫃田伸也とその教え子たち」(2009年)、「魔術/美術」(2012年)があるほか、あいちトリエンナーレ2013ではアシスタント・キュレーターを務める。2014年には「これからの写真」展を企画・担当。

藤井匡(ふじい ただす)学芸員・東京造形大学准教授

1970年生まれ。1995~2007年に宇部市役所学芸員として「現代日本彫刻展」ほかの展覧会を担当。後にフリーランスとして東京や大阪での展覧会や、広島県廿日市市、新潟県十日町市、長崎県対馬市、香川県多度津町などでのアートプロジェクトに携わる。本年8月開催の展覧会「小さな星をさがして」(星と森の美術館・新潟)のキュレーションを担当。主な著書に『現代彫刻の方法』(美学出版 2014年)がある。

タカザワケンジ 写真評論家・ライター・東京造形大学非常勤講師

 1968年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。「アサヒカメラ」「写真画報」「芸術新潮」「IMA」「PHaT PHOTO」などの雑誌に評論、インタビュー、ルポを寄稿。単行本では、高梨豊著『ライカな眼』の編集、富谷昌子写真集『津軽』の編集と解説、『Study of PHOTO -名作が生まれるとき』(ビー・エヌ・エヌ新社)日本語版監修など。

鷹野隆大(たかの りゅうだい)写真家・東京造形大学非常勤講師

 1963年生まれ。1994年から作品を発表し始め、2006 年にセクシュアリティをテーマにした写真集「IN MY ROOM」(蒼穹舎)で第31回木村伊兵衛写真賞を受賞。2011年には日本特有の街並みを集めた写真集「カスババ」(発行:大和プレス/発売:アートイット)を発表。性や都市といった日常生活にまつわる事柄を題材にしながら、制度化された視覚の外側を模索している。2014年には愛知県美術館の「これからの写真」に出品。

中里和人(なかざと かつひと)写真家・東京造形大学教授

 1956年生まれ。日本各地の地誌的ドキュメントを中心に、アノニマスなランドスケープ作品を発表。「向島ネットワークス2000」、「越後妻有アートトリエンナーレ2012、2015」など、各地のアートイベントに参加し社会と写真表現の関係性を探求。「こどもアートinみえ」(三重県立美術館)など写真ワークショップも多数開催し、総合的な写真表現を実践する。写真集に「小屋の肖像」(メディアファクトリー),「ULTRA」(日本カメラ社)などがある。



協力:大西成明(東京造形大学教授)、首藤幹夫(東京造形大学特任教授)

主催 東京造形大学50周年記念事業委員会/東京造形大学デザイン学科写真専攻領域

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問い合わせ 写真専攻メール shashin@zokei.ac.jp
      042-637-8111(代)