東京造形大学 Webサイト

お知らせ+ニュース詳細

「フィールドワークから考える 写真と映像を通じた社会連携、地域社会の記憶化」を開催します

写真専攻の研究指標科目になっている『エリアスタディ』では、エリア(地域)の中でのフィールドワークを中心に、撮影を基本にしながら写真展やシンポジウム、写真インスタレーションやワークショップなどを通じ、社会との交流を行ってきました。また、大学院のHachioji影絵プロジェクトもさまざまな地域の中で、影絵公演やワークショップを開催し、社会との交流、連携を実践してきました。どちらの研究領域も、フィールドワークを主体にして社会とアクティブに関わる点で多くの共通性があります。今回のイベントは、「フィールドワークから考える」をキーワードに、新たな視覚表現や写真アーカイブズを展開しながら、社会とのコミュニケーションのあり方を探っていくものです。

「フィールドワークから考える」ビジュアル

【会場】東京造形大学付属美術館 ⇒アクセス
【期間】2014年12月15日(月)~19日(金)
【イベント日程】
 15日 影絵公演と多摩・八王子地域の写し絵
 16日 岩手県陸前高田市からの報告
 17日 八王子AKITENとオフ・ミュージアムのこれから
 18日 津久井アーカイブズプロジェクト報告
 19日(展示のみでイベントはございません)
【展示内容】
フィールドワークと地域社会の中での交流、連携を目的とする、大学院Hachioji影絵プロジェクトと写真専攻エリアスタディによる、写真、パネル、ビデオプロジェクション展示。影絵で使用している映写機(風呂)やソフト(種板)などを展示。
【美術館開館時間】
 10:00〜16:30(入館は16:00まで)
 ただし、イベント開催時はイベント終了の時間まで。
 イベント準備中も入館可能。
【主催】東京造形大学50周年記念事業委員会
    東京造形大学デザイン学科写真専攻領域
    東京造形大学大学院Hachioji影絵プロジェクト
【協力】東京造形大学附属美術館

○各イベント詳細

15日(月)「影絵公演と多摩・八王子地域の写し絵」


影絵公演と多摩・八王子地域の写し絵

今年度のHachioji影絵プロジェクトは、相原にある当麻田自治会館での公演からはじまり、宮城県石巻、岩手県陸前高田とツアー公演を行った。そこでの地域交流の内容を報告。さらに多摩、八王子地域に昭和初期まで残った芸能「写し絵」についての講演とディスカッション。

【日時】12月15日(月)17:00開場、17:30開演
【内容】
 第1部:Hachioji影絵プロジェクト今年度公演と地域との交流報告
 第2部:Hachioji影絵プロジェクト公演「星うつし」+ワークショップ
 第3部:基調講演「多摩、八王子の写し絵と歴史」神かほり(日本民俗学会会員)
 第4部:パネルディスカッション
 司会進行:首藤幹夫(特任教授)、中里和人(教授)

2014年度Hachioji影絵プロジェクトメンバー
井上愛子、川北玲、コ・ケツ、近藤絵里、周博文、チェ・ヨンスン、 張琳琳、鄧夢雨、林由夏、潘通宇、廣瀬直彦、劉君洋、劉心怡、坂本公美、邱士爵、黄亜楠、白二鉉、松田真生、姚志慧


16日(火)「岩手県陸前高田市からの報告」


岩手県陸前高田市からの報告

陸前高田ドキュメンタリー映画「あの街に桜が咲けば」の上映と監督の講演から、フィールドワークの可能性やこれからの地域再生、復興の将来を考える。
*2014年度、東京造形大学は桜ライン311へ桜苗木の提供を行いました。

【日時】12月16日(火)17:00開場、17:30開演
【内容】
 第1部:【映画上映】陸前高田ドキュメンタリー映画「あの街に桜が咲けば」(40分)
 第2部:基調講演「NPO法人桜ライン311報告」小川光一(映画監督)
 第3部:パネルディスカッション
 司会進行:首藤幹夫(特任教授)、中里和人(教授)


17日(水)「八王子AKITENとオフ・ミュージアムのこれから」


八王子AKITENとオフ・ミュージアムのこれから

地域社会との連携、交流を基軸に取り組んできた八王子市内の空き店舗での地域活性化アートプロジェクト「AKITEN」への参加報告と、オルタナティブな空間でのアートイベントやワークショップについて考察する。同時にフィールドで学ぶことの意義も考える。

【日時】12月17日(水)15:30〜18:00
【内容】
 第1部:「エリアスタディプロジェクトとAKITEN報告」15:30〜16:30
 及川賢一(NPO法人AKITEN代表・八王子市議)

 第2部:「オフ・ミュージアムのこれから」16:45〜18:00
 藤井匡(東京造形大学付属美術館館長)
 司会進行:中里和人(写真専攻教授)


18日(木)「津久井アーカイブズプロジェクト報告」


津久井アーカイブズプロジェクト報告

写真専攻が相模原市津久井町(現・相模原市緑区)で研究、実践してきた「津久井アーカイブズプロジェクト」も今年で6年目。写真アーカイブズの現在形や新たなアーカイブズの考え方に関してのシンポジウムを行い、写真や映像の示す記録的な価値、同じ地域と継続的な交流を続けることについて考察する。

【日時】12月18日(木)14:00〜16:30
【シンポジウムテーマ】「相模原市津久井町(現・相模原市緑区)の撮影から見えるもの」
【登壇者(五十音順】
 守屋博文(相模原市立博物館学芸員・津久井町史編纂室)
 安川源通(写真家)
 柳本史歩(写真専攻非常勤講師)
 柳本尚規(東京造形大学名誉教授)
 司会進行:中里和人(写真専攻教授)