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CS-Lab公開講座「音楽表現におけるextended technique」開催のお知らせ

ヨーロッパを中心に世界各国のフェスティバルで演奏し、活躍している日仏混成の演奏グループKAZEが、日本ツアーの間をぬって、CS-Labで公開講座を開催します。
日本の代表的なジャズ演奏家の藤井郷子さん(ピアノ)、田村夏樹(トランペット)は、5年前に東京造形大学で演奏と即興のワークショップを行っていただきました。今回も、クリスチャン・プリュヴォさんを中心に興味深いワークショップを行います。(楽器や音が出るものを持っている方はぜひ持ってきてください。)




公開講座「音楽表現におけるextended technique」
10/2(木)17:00 開始
場所:CS-Lab



KAZE

田村夏樹 - トランペット
クリスチャン・プリュヴォ - トランペット
藤井郷子 - ピアノ
ピーター・オリンズ - ドラム

Kaze at The YellowSubmarine Jerusalem (YouTube)
Satoko Fujii & KAZE - live @ Saalfelden Jazzfestival 2014 (YouTube)



【公開講座についてのKAZEのコメント】
「楽器を使って音楽するのも、あらゆる可能性があります。まずは、既成概念に
捕らわれないで、自由に果敢に『試す』事で、その語彙と可能性、幅が広がるの
を体験する事でしょうか」





【KAZEとは】
トランペット二人にピアノ、ドラムスという変則カルテットKAZEは、演奏後多くの音楽ファンや評論家をステージや楽屋に吸い寄せる。それぞれの楽器が不思議で、興味深く、思いもつかない音が聴き手に届いているからだ。
KAZEはフリー・ジャズの枠に収まらない。緻密な作曲があり、自由な即興も充分にある。従来の奏法以外で楽器を演奏したり、さらには楽器ではない物まで平然とステージに持ち込まれる。
2002年11月に藤井と田村はヨーロッパツァーを行った。その際フランス、リールのクラブで地元のバンドと1セットづつ演奏する機会を持った。そのバンドがピーター・オリンズのバンドだった。藤井はひどい時差ボケに見舞われていたが、ピーターの音楽にノックアウトされてすっかり目が冴えてしまった。ワイルドなのに知的、構成も素晴らしかった。正に衝撃の出会いだった。
2010年4月に田村、藤井は同じクラブを再訪し、ピーターそしてクリスチャンと共演する機会を得た。クリスチャンの演奏は予測をはるかに超えていた。普通に吹く時は深く豊かな音色で楽器を鳴らし、特殊奏法では一体どうやって吹いているのか想像もできない音を使う。
その年の11月に再演の機会に恵まれた。ドイツ、フランス、ポーランドで演奏し、ポーランド、クラクフでの演奏はKAZEのデビューCD “Rafale”としてリリースされた。
2011年日本、2012年イスラエル、2013年北米のツァーを行い、2枚目のCD ”Tornado” は、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、日本の新聞、雑誌等で高い評価を受けた。そして2014年秋、再び日本各地を(さらに韓国も)訪れる予定だ。音楽が思いのほか自由で、驚きに満ちたものであることを是非このKAZEで体験して欲しい。

Facebook:https://www.facebook.com/kazemusic


photos by Alexandre Noclain