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第14回「キッズサイズデザイン展」開催報告

 本学の春日明夫教授(チャイルドカルチャーデザイン研究家、室内建築専攻領域、教職課程)とキッズサイズデザイン研究ゼミ、大学院デザイン研究領域(春日主査)の学生が合同で開催する学外展覧会が武蔵野市吉祥寺にあるリベストギャラリー創において8月21日(木)~27(水)まで行われました。この「キッズサイズデザイン展」は、2001年から2014年まで毎年開催され続けている春日ゼミの伝統展であり今回で第14回目となります。
 本展のテーマは「わくわくマジカル★ファクトリー」でした。テーマのコンセプトは、会場内を魔法の工場に見立て、このマジカルファクトリーに足を運び入れた人は誰もが魔法にかかってしまいます。その魔法の力とは、誰もが微笑みのある優しい人になれるというストーリーです。このテーマに沿って、ポスターやちらしや案内状、ウエルカムボードやサンキューカード、スタッフTシャツ、会場のメインディスプレイや空間装飾デザインに至る全てをトータルデザインしました。又展示作品もテーマに関連付けて制作しました。

【ポスター〈ちらし兼用〉と案内状(表と中)】


【会場のメインディスプレイ(大ガラス面と出入り口)】


 「キッズサイズデザイン展」の最大の特徴は、全ての作品が実際に遊んだり、使ったり、読んだりすることができます。さらに手作りマリオネットや紙芝居の上演、ワークシートによる造形遊びもあります。したがって会場に訪れた人は鑑賞するだけでなく、作品で遊ぶという参加型の展覧会になっています。
 今回も乳児・幼児・児童などたくさんの子どもたちが遊びに来てくれました。中にはジェイコム・ケーブルテレビやFM武蔵野、週間や月刊雑誌社や新聞社などの取材人も来てくれました。そして、何よりも素晴らしいことは春日ゼミを巣立った多くの卒業生達が自分の家族、特にママやパパになった卒業生が自分のお子さんを連れて訪れてくれたことです。これは14年間毎年欠かさず続けている大きな成果であり、またその評価だと考えられます。
 本展の特徴はもう一つあります。それは雑貨等の物販品があることです。今回は個人の物販品だけでなくゼミ限定オリジナルグッズも販売しました。その販売を毎年楽しみにしているお客様も少なくありません。例えば初日のオープンと同時に訪れ、お目当てのグッズを買っていく人もいるくらいの名物になりました。

【春日ゼミの卒業生親子たち】


【子どもに寄り添って遊ぶゼミ生】


 春日ゼミ生と大学院生たちは、このキッズサイズデザイン展のために夏休みを返上し、この1ヶ月間一生懸命に個人制作やグループワークをしてきました。この学生生活最後の夏休みの経験は、一生の大切な思い出となるに違いありません。そして展覧会期間中に多くの子ども達とふれ合い、寄り添った貴重な経験は、この秋に実施される八王子市の「ファミリーフェスタ」や東京おもちゃ美術館の「子ども向けワークショップ」の活動をはじめ、今後の人生を歩んでいくうえで大いに生かされることになるでしょう。(春日明夫)

【(左)手作りマリオネットで人形劇を上演するゼミ生と院生、(中)手作りの紙芝居を上演するゼミ生、
 (右)春日ゼミと関係の深い絵本作家のツペラツペラさんと一緒に】


■出展者
春日明夫(室内建築専攻領域、大学院教職課程、造形基礎科目担当)
【春日ゼミナール4年生】
大西悠太、竹垣諒、村上明、守屋真一郎(グラフィックデザイン)、麻植久視子、中嶋那月(メディアデザイン)、今井康介(インダストリアルデザイン)、野坂桃子(映画)、山口ひかり(テキスタイルデザイン)、瓜生奈央、保坂真音(室内建築)、齊藤礼、渡邉早紀(絵画)。
【3年生聴講】
田崎綾子(グラフィックデザイン)、邱 招伃(インダストリアルデザイン)、大谷実季(絵画)。
【大学院デザイン研究領域】
井上愛子、吾 敏淇(1年)、黄 悦、侍 冉、方 雨奇、山本裕子(2年)。以上22名。

【(左)ゼミTシャツの春日ゼミ生と大学院生、(右)最終日に展覧会の大成功を祝して記念撮影】