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KIDS DESIGN AWARD 2014  第8回「キッズデザイン賞」を受賞

 春日明夫研究室(春日ゼミナールの学生と大学院生の有志15名)が取り組んだ「キッズカフェ(おもちゃカフェ)デザインプロジェクト」が、キッズデザイン協議会(内閣府認証NPO,経済産業省後援)主催の「第8回 キッズデザイン賞」において「キッズデザイン賞」を受賞しました。
 キッズデザイン協議会とは、「子どもたちの安全、安心に貢献するデザイン、創造性と未来を拓くデザイン、そして、子どもたちを産み育てやすいデザインを顕彰する制度です。今回受賞した「キッズデザイン賞」は、「子どもの産み育て支援デザイン」の「地域・社会部門」です。受賞したほとんどが大手企業や施設関係の中、一学生のボランティア・プロジェクトが受賞することは極めて少ない状況です。それだけに本学としても、学生達の意欲的な活動が公の場で公正に評価されたことは大変喜ばしいことだと思われます。
 そもそも、受賞した「キッズカフェ(おもちゃカフェ)デザインプロジェクト」とは、八王子市の老舗呉服店「きものの西室」の若女将である西室真希さんから、キッズサイズデザインや子どものための造形活動を研究している春日明夫教授に相談があったことが発端です。その話をゼミ生や大学院生にしたところ、ぜひ詳しく内容を聞きたいという強い希望があり、西室さんを大学に招いて説明会をしました。学生たちは、「子育て支援や子どもの文化活動支援を行うためのハブ的なキッズカフェを起業したい」という熱き思いや願いに共感、賛同しました。そして、春日教授が総合監修者となり、春日ゼミ生と大学院生の有志15名が集い、キッズッカフェデザインプロジェクトを立ち上げました。
 主な活動内容は、キッズカフェ全体の空間デザイン、遊具や玩具、インテリアや雑貨等のデザイン、授乳室や親子トイレ内も含めた壁画制作、ロゴや看板、メニュー表やちらし等のグラフィックも含めた、言わばトータルデザインを全て学生達の手で行いました。このプロジェクトの最大の意義は、社会の一構成員でもある学生がデザインや造形活動によって地域社会に貢献した「造形の力」だと言えます。学生たちが大学で学んだデザインや造形の力が地域社会の活性化に役だったことは大きな自信と貴重な経験となったことでしょう。

文責:春日明夫(室内建築専攻領域、教職課程、造形基礎科目)

(関連webサイト)
http://www.kidsdesignaward.jp/2014/
http://www.dattochi.jp/

【現在の「おもちゃカフェ ダットッチ」の様子(※写真1部「おもちゃカフェ ダットッチ」のHPから)】




【制作途中のシンボル「ひかりの実のなる木」の前で記念撮影】


【オープニングの時のオーナーとの記念撮影】


■ 「キッズカフェ(おもちゃカフェ)プロジェクト」のメンバー ※昨年度の在学中の所属・学年
市川頌悟、川嶋しのぶ、古屋有彩(大学院デザイン領域2年)
黄 悦、侍 冉、方 雨奇、山本裕子(大学院デザイン領域1年)
井上愛子、佐藤穂奈美、平井見保、山本麻代(グラフィックデザイン4年)
相良貴音、笹 杏衣、宮下佳奈(室内建築4年)、内川実季(テキスタイルデザイン4年)
以上15名。