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第13回「キッズサイズデザイン展」開催報告

 本学の春日明夫教授(チャイルドカルチャーデザイン研究家、室内建築専攻領域、教職課程)とキッズサイズデザイン研究ゼミ(春日ゼミナール)、大学院春日研究室の学生による第13回目となる学外展覧会がリベストギャラリー創(武蔵野市吉祥寺)において8月22日(木)から28日(水)まで開催されました。

 今回のテーマは「いくぞ!ぼくたち宇宙探検隊」でした。このテーマのコンセプトは、展覧会場を宇宙空間に見立て、会場内で冒険をするようにわくわくドキドキしながら遊んで欲しいという学生たちのねらいです。したがって、このテーマに沿って展示や装飾がトータルデザインされていて、作品も関連付けられているものが多くありました。例えば会場の大窓ガラスのメインディスプレイ、出入り口や天井装飾、スタッフTシャツやキャラクター、展示台やプレゼンテーションボード、ポスターや案内状、そしてウエルカムボードやサンキューカードなど、全てが宇宙探検隊を意識したデザインとなっています。

【右図】第13回「キッズサイズデザイン展」メインポスター


【左】会場のメインディスプレイ「いくぞ!ぼくたち宇宙探検隊」
【右】出入り口のディスプレイ


探検隊員のスタッフTシャツ


この「キッズサイズデザイン展」は、今や春日ゼミの伝統的なメインイベントになり、毎年欠かさず13年間連続で開催し続けています。2001年に開催した第1回展に遊びに来てくれた1歳の子は中学生に、小学校1年生だった子はすでに成人しているという長い年月が経過しています。また、春日ゼミの卒業生が家族と一緒に、中でも自分の子どもを連れて遊びに来てくれるのも大きな特徴です。このようなゼミの伝統展はマスコミや近隣の人たちからも注目されています。今回も武蔵野ケーブルテレビやFMむさしの局の番組にゼミ生の代表が生出演しています。そして、会期中は猛暑にも関わらず7日間、しかも午後12時から6時までという短い時間帯に約1000人もの方々が訪れるほどの大盛況でした。特に今年の傾向としては、いつもより多くの通りすがりの方が気軽に遊びに来てくれたことでしょう。その主な理由は、展示会場の装飾などのディスプレイがより子ども心を誘発したようで、親御さんやゼミ卒業生から大好評を得ました。そして、もう一つの名物となった雑貨品の物販です。学生たちの手作りの雑貨が安価で買えるとあって、それも楽しみの一つとして初日から買い物に来てくれるお客様も多数います。



【左】武蔵野テレメディア(ケーブルTV)に出演したゼミリーダーの井上愛子さんとゼミサブリーダーの佐藤穂奈美さん
【右】むさしのFM局「アートカフェ」の生番組に出演した佐藤穂奈美さんと笹 杏衣さん



会場の展示風景


【左】老若男女、連日超満員の大盛況でした
【右】子どもたちもたくさん来て遊んでいってくれました


【左】マリオネットや紙芝居上演に子どもたちも大喜び
【右】紙芝居も子どもたちに大好評でした


ゼミ卒業生が子どもや家族と一緒に遊びに来てくれるのも、13年間毎年欠かさず開催してき素晴らしい成果の表れです


春日ゼミ生と大学院春日研究室の学生たちは、夏休みを返上してこの1ヶ月間一生懸命に活動してきました。この大学生活最後の夏休みの経験は、きっと一生の思い出と宝ものになったに違い有りません。そして、子どもに寄り添い、親御さんとのふれ合った経験は、この秋に実施する東京おもちゃ美術館における「クリエイティブトイをつくろう」(子ども向けワークショップ)にさらに生かすことができることと思います。
文責:春日明夫


■出展者
春日明夫(室内建築専攻領域、造形基礎科目、大学院教職課程)
学部ゼミ4年生
井上愛子、佐藤穂奈美、平井見保、本夛彩実、山本麻代(グラフィックデザイン)、斎藤結、高橋尚吾、田中柊一、野口春香、松村理沙子(インダストリアルデザイン)、今村香、服部友璃香(アニメーション)、上島菜津季(メディアデザイン)、内川実季、斉藤優香(テキスタイルデザイン)、相良貴音、笹杏衣、宮下佳奈(室内建築)、田口愛理沙(サステナブルプロジェクト)、石川麻美、山中あい(絵画)、麻植久視子(メディアデザイン3年)
大学院デザイン研究領域
赤松のぞみ、市川頌悟、川嶋しのぶ、古屋有彩(2年)、黄 悦、侍 冉、方 雨奇、山本裕子(1年)、以上30名。



第13回キッズサイズデザイン展の成功は、参加者30名のチームワークの結晶です(会場で)


事を成し遂げ、充実感溢れる表情の記念撮影です(打ち上げ)