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大橋正芳教授の退職記念トークショーが開催されました

本学テキスタイルデザイン専攻領域 大橋正芳教授の退職記念展「大橋正芳染色展 ―捺染作品と藍板締め研究―」が開催されています(本学附属美術館で7月13日まで)。その関連プログラムとして、トークショー「日本の出版史上に残る伝説の雑誌『工藝』を知っていますか?」が開催され、卒業生や現役学生など学内外から大勢の方々が集まりました。
トークショーの副題は「附属図書館所蔵『工藝』120巻全巻を見る」・・・図書館に収蔵された雑誌『工藝』の初公開です。
会場に昭和6年発行の第1巻から26年の最終巻120巻まで全てが並べられると、その圧倒的な存在感に参加者から感嘆の声が漏れました。
民芸を提唱した柳宗悦が、本や雑誌を一つの工芸としてとらえてつくりあげたのが雑誌『工藝』です。鈴木マサル先生と長井健太郎先生の進行で進められたトークショーでは、講師として大橋正芳先生がテキスタイルデザインの視点から、長尾信先生がグラフィックデザインの視点から『工藝』の装幀や製本について語りました。その後参加者は、会場中央のテーブルに集まり、染物や織物、漆絵、版画など手づくりの表紙を間近に見て、まさに工芸品としての雑誌を堪能。「120巻全巻を見る」希少な機会といえるトークショーは、大盛況のうちに終了しました。