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退任教員紹介

大橋正芳 教授 所属 : テキスタイルデザイン専攻領域
1968年に東京造形大学テキスタイルデザイン専攻に入学。72年卒業。助手として大学に残り、80、90年代と過ぎて2000年を迎え、今年2013年3月で退職です。永い永い、そして充実した造形大での生活でした。月並みですが「あっという間」でした。その間、大学は変化を続けてきましたが、テキスタイルは一貫して手でつくることを捨てませんでした。それが今、大きな財産になっていると感じます。この宝物を、よろしく。
入職数年後に描いた自画像
大学での根城「そめしつ」で

薄 靖彦 教授 所属 : インダストリアルデザイン専攻領域
40年目の課題
デザインとは「在るべきすがた」を思考し、その実現を目指す計画的活動だ。恩師・清水千之助先生の教えである。ややもすると現実にただ反応するだけの経験知に終始してしまう。社会とデザインのさまざまな関係の中で、表層としての意匠性ではなく、新たな仕組みを再構築するという本来のデザインを志向し続けなければならない。
さて、己の生き方としてどのような「在るべきすがた」を構想できるのか。今の大きな課題である。
退任時

田村史郎 教授 所属 : 彫刻専攻領域
東京造形大学一期生として入学、佐藤忠良・岩野勇三・舟越保武、といった当時第一線で活躍している作家を師に持ち、彫刻を志す者にとって誠に恵まれた環境での出発であった。卒業後、研究生を経て助手となり、以来40年。師と仰ぐ先生方は亡くなり、友とした教職員は入れ替わり、卒業生は作家・社会人として活躍し、月日は走馬灯のごとく移ろい、今定年を迎える。3色の旗が示す桑沢の精神を忘れずに。
研究生の頃
退任時

松尾多英 教授 所属 : 造形基礎科目
絵を描くことが大好きなくせに、私はとても不器用な絵描きです。周りからも『下手くそ!』と言われ続け苦しんでいました。ある時、彫刻家佐藤忠良先生が『不器用なことは武器になる。』と、言葉をかけてくれました。その10年後、私は砂丘にできる風紋に出逢いました。「不器用な私であっても、砂が風紋を造っては壊し、壊しては造るような、そんな砂のように私は生きて行こう………」あの時の先生の言葉が私を救ってくれたのです。東京造形大学の42年間の在籍は、私をこのように育ててくれました。感謝です。
着任時(1977年頃)
退任時

茂木 博 教授 所属 : ハイブリッド科目
「空(くう)の空」 今の心境を言えばこうだろう。
この10年間近く、妻と共に4人の老親の介助、介護に明け暮れた。今もその最後の1人の世話をしている。精神的、肉体的に厳しく、授業の責任を果たすのが精一杯だった。それも不満足な形で。計画していた著述等は、まったく進まなかった。しかし、すべてはこうなのかも知れない、とも思う。望むことは大きく、できることは小さいのだ。その小さいこと、授業で話したことを本にする仕事をこれからやろうと思っている。それと手許の本の処分とを。
着任時
退任時