東京造形大学 Webサイト

お知らせ+ニュース詳細

東京造形大学大学院春日研究室と都築民家園の協働事業 「光の造形」ワークショップ開催報告

横浜市都築区にある「都築遺跡公園民家園」と東京造形大学大学院春日研究室との初めての協働事業が11月23日(金曜)に終了しました。
この協働事業が行われた切っ掛けは、民家園の管理運営委員会事務局員の木村格さんが東京造形大学デザイン学科の卒業生であり、日頃から大学院春日研究室やゼミの活動に注目してくれていたことから始まりました。 この協働事業の内容は本年度の4月からスタートし、大学院1年生の5人が企画を立てました。 ワークショップのタイトルは、「光の造形」(竹の枝を使ってランタンをつくろう)です。 今回は第1回目とあって、対象を地元の横浜市立中川中学校の美術部の生徒さんが参加することになりました。 このワークショップのリーダーである川嶋しのぶさんは、縁あって地元近くに住んでおり、民家園はもとより、中川中学校などにも連絡をしっかりとってくれたお陰でとてもスムーズに事が進みました。

【右】「光の造形」のポスター、大学院生の赤松のぞみさんが作成。


 先ずは、ワークショップ直前の11月19日(月)の午後、民家園で中川中学校の生徒さんたちと会い、古民家の中で川嶋さんから制作の仕方や諸注意などの説明をしました。 その後に、民家園の敷地内にある竹林に行き、当日使用する竹の枝を集めました。自分の制作する材料は自ら確保するところからワークショップが始まりました。




↑竹林にみんなで材料となる竹の枝を取りに行く。

 11月23日(金)、当日は朝から冷たい雨が降り続く生憎の天候でした。 しかし、中学生あるいは大学院生の誰かの行いが良いせいか、幸運にも昼からは雨も上がってくれました。 朝の9時30分からワークショップを開始し、昼休みを挟んで4時頃まで実施しました。
このワークショップのねらいは、都築民家園の地元の材料を使うことです。 さらに竹や和紙はエコの材料でもあります。 そして、制作場所を古民家の中で行うことで、日頃活動している美術室とは違った雰囲気の中で、より感性を刺激して制作することです。
中川中学校の生徒さんは、とても素直なステキな子ばかりで、大学院生と直ぐにうち解け、親しくなれました。 また制作にも意欲的で、全員が時間内に完成し、古民家の中に展示することができました。
企画・運営・指導した大学院生、寒い中元気に頑張ってくれた中川中学校の生徒さん、共にステキな思い出となったことと思います。 そして、完成した頃に都筑区の区長さんや民家園の理事長さんなどもお見えになり、幻想的で美しい竹のランタンを見て、またこの大学院生の企画を絶賛していただいた事が印象的でした。


↑ 生徒さんとご対面と自己紹介。






↑ 生徒に優しく寄り添いながら支援・指導する大学院生。


↑ 大学院生の見本作品も展示。


↑ 中川中学校の生徒の作品


■参加者

春日明夫
(造形基礎科目、教職科目、デザイン学科共通科目等を担当)

大学院春日研究室(デザイン研究領域)
赤松のぞみ、市川頌悟、川嶋しのぶ、根本千尋、古屋有彩(1年)、鈴木玲(2年)