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東京造形大学&東京おもちゃ美術館共同企画「クリエイティブ・トイをつくろう」/開催報告

 東京おもちゃ美術館と東京造形大学春日明夫研究室の共同企画である第3回目の子ども向けワークショップが10月27日(土)と28日(日)の2日間、東京おもちゃ美術館内の手作りおもちゃ工房で開催されました。この企画は、春日ゼミナールと大学院春日研究室の学生たちが、これまで研究してきたキッズサイズデザインや造形活動の成果を発揮する実践の場でもあります。この活動の主なねらいは、学生が考案したオリジナル手作りおもちゃを実際に子どもたちに作ってもらうことを通して、子どもやご父兄とふれ合う体験を積むことです。言わば造形活動を通じて社会実践を行うことです。実際の活動では、対象年齢を3歳以上とし、春日ゼミ生が考案した6種類の手作りおもちゃの中から1人何個でも作れるように設定しました。今年は2日目の日曜日が雨天と悪天候ではありましたが、それでも276人のちびっ子たちが参加してくれました。キャパシティーの関係から各班の目標数を40名ずつ、合計240名に設定しましたからそれを上回る参加になりました。さらに、付き添いのご父兄を加えると550人以上がこの工房に来てくれたことにもなります。会場は2日間とも大入り満員で活気があり、東京おもちゃ美術館の関係者の方々も大変喜んでいただきました。



 このワークショップに参加したのは春日ゼミナールの4年生24名(内2名は3年生有志)と大学院春日研究室の学生5名、合計29名でした。8月末に実施した第12回学外ゼミの展覧会「キッズサイズデザイン展」の成果を受け、9月から本格的研究してきました。この日の開催までにはゼミ内のミニプレゼンを数回を経て、東京おもちゃ美術館の担当責任者の前での本プレゼンを行いました。その後、指摘された問題点や課題の修正を行って当日を向かえています。そのような準備万端な体制で実施したことで大成功を収めたのだと思います。

 この「クリエイティブ・トイをつくろう」のワークショップの目標は、「微笑みと幸せ感」です。この目標は本年度の春日ゼミの学生たちの目標でもあります。会場を訪れた方全員が微笑んで幸せ感を味わってもらうことです。そのためには、まず学生たちの気配りと優しい眼差しです。学生たちは、子どもへ優しい眼差しを向け、子どもの自発性を引き出す支援を行いました。また同伴のご父兄の方々に対する配慮もとてもよくできました。そのようなゼミ生の成長ぶりを見て、会場で一番微笑んだ人は実は私かもしれません。そして学生たちは、年間に2つの学外イベントを見事に成功させ、大学生活のすてきな思い出の1ページが創れたことに誇りをもって欲しいと思います。


【参加者】合計29名
春日明夫 教授(造形基礎科目、教職科目、室内建築専攻領域)
尾形香織、武田華奈(グラフィックデザイン専攻領域)、田口洋一(写真専攻領域)
杉山綾香、遠山奈緒、渡邊光沙子、高橋藍子(メディアデザイン専攻領域)
岩瀬未来、小川万理江、郡司侑紀、小林未季、平島可菜、舟越愛委子、三浦翠(室内建築専攻領域)、小川千春、北原圭祐、千田貴大、柳川智可(インダストリアルデザイン専攻領域)、石橋瑠美、稲葉妃菜、大坪健太郎(サステナブルデザインプロジェクト専攻領域)、柴田萌(絵画専攻領域)、井上愛子、佐藤穂奈美(グラフィックデザイン専攻領域3年)、赤松のぞみ、市川頌悟、川嶋しのぶ、古屋有彩(大学院1年)、大森美紀(大学院2年)。



会場内に掲示したメイン・ポスター



各班の手作りおもちゃの内容看板



ワークショップ開始直前のミーティング。担当ディレクターの小柳万莉さん(春日ゼミ9期生)の話を聞く少し緊張ぎみのゼミ生たち。



会場は大入り満員の状態でした。






優しいお姉さんやお兄さんたちの眼差し。とてもステキな笑顔です。




作ったら一緒に遊びます。ゼミ生たちもとても楽しそうです。




記念撮影(2日間の参加メンバー)