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秋の特別展「おもちゃDEサイエンス」が開催されました

 埼玉県川口市立科学館と東京造形大学大学院春日研究室との共同事業である「おもちゃDEサイエンス」という秋の特別展が9月15日(土)~10月28日(日)まで開催されています。 この展覧会は、本学の春日明夫教授(キッズサイズデザイン研究、子ども文化研究)が監修しています。 展覧会は、春日教授のコレクションの中から厳選した科学的要素のあるおもちゃなどを展示し、科学とおもちゃの関わりを総合的に理解する内容となっています。

 9月17日(祝)には、春日教授が「サイエンス・アート 世界のおもちやと科学」という演題の特別講演をサイエンスステージにおいて行いました。 聴衆には大人以外に小学生の子どもたちもたくさんいたため、急遽話だけの講演ではなく30種類程度の科学的要素のある珍しいおもちゃを並べ、それらを実演しながら「科学とおもちゃ」「構造とデザイン」などを分かりやすく話しました。 また、大学院デザイン研究領域の1年生(春日研究室)5人が2種類の子ども向けワークショップ「科学とアートラボ」を展開しました。 午前中は空飛ぶフシギなおもちゃ「ももんがグライダー」、午後は力学を利用したおもちゃ「昆虫やじろべえ」です。 それぞれのワークショップが始まる前には、入り口にたくさんの行列ができるほどの大人気となりました。 しかし、定員が各50名という会場のキャパシティがあるため、せっかく来ても参加できない家族が出たのはとても残念でした。

 科学館の館長さんは、「こんなにたくさんの家族が工作教室(ワークショップ)に参加してくれて本当に嬉しい」、担当の学芸員さんは、「さすが大学院生とても手際良く、しかも子ども達や親御さんへの対応がとてもうまい」、「優しい言葉遣いや微笑みが子どもたちの安心感を引き出していた」等々のお褒めの感想を頂きました。 大学院生の5人は、前期から少しずつ案を練り、試作品を作り、実際に本番を想定して教え役と子ども役に分かれて熱心に準備しました。 そうした努力と誠実さがあったからこそ、科学館の職員や参加した家族から褒められたのだと思います。 やはり「備えは力なり」ですね。 ちなみに、春日教授の講演会と大学院生のワークショップについては、9月30日(日)にも第2回目が予定されています。

文責:春日明夫


■講演会
春日明夫教授(キッズサイズデザイン、子ども造形活動、子ども文化研究)


春日明夫教授の講演の様子
特別講演「サイエンス・アート 世界のおもちゃと科学」

春日明夫教授のコレクションもたくさん展示されています
風の力で動くおもちゃ「オニオン・リバーフェアー」、ラッセル・スノー、アメリカ



■ワークショップ「科学とおもちゃのアートラボ」
大学院造形研究科デザイン専攻領域1年(春日研究室)
赤松のぞみ 市川頌悟 川嶋しのぶ 根本千尋 古屋有彩 5名


【左】科学館担当学芸員の廣さんとの綿密な打ち合わせ
【右】参加者の前で自己紹介
    

【左】会場は所狭しの大入り満員状態
【右】アニメーションを駆使したパワーポイントの説明は、親御さんたちからとても分かりやすかったと大好評でした(ももんがグライダー)。
         

子ども目線や思いを大事にして、子どもに寄り添いながら支援する院生たち。


【左】担当の学芸員さんも院生の手際よさに関心し、安心して見守っていました。
【右】後方の座席まで見えるような大きい見本も作りました(事前の下見調査が活きています)。


完成した「ももんがグライダー」で外で遊びました。
    

子どもたちはワクワク・ドキドキ、しっかり飛ぶかな・・・。
    

会場入り口のワークショップのお知らせと制作見本(昆虫やじろべえ)
    

午後の部「昆虫やじろべえ」の説明
    

「優しく・分かりやすく・笑顔で・はっきりと」をモットーにして子どもたちを支援しました。
    

親御さんや祖父母もステキな作品ができて大満足でした。
    

【左】子どもたちからは「やったぁ、できたぁ!」と歓声があがりました。
【右】最後は「お姉さん、ありがとう!」と挨拶をしてくれました。


⇒関連情報:「おもちゃDEサイエンス」(ワークショップ:科学とおもちゃのコラボ) 詳細情報