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「世界の木のおもちゃ 春日明夫トイ・コレクション展」/ 開催報告

本学の春日明夫教授(キッズサイズデザイン、子どもの文化研究)が、玩具研究の一環として蒐集してきた5000点余りの木製玩具コレクションを紹介する展覧会「親子で楽しむ企画展 / 世界の木のおもちゃ」が大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)において、7月14日(月)~9月2日(日)までの長期間に渡って開催されました。
関西での春日明夫トイ・コレクション展は初めてで、会場には世界中の木製玩具が約550点ほど展示されました。
この展覧会は、「子どものあそびと玩具」「からくり仕掛けのある人形玩具」「世界の伝統的な玩具」「住まいと玩具」という4つのテーマに沿って分かりやすく展示されました。
また、会場の一角には実際に触って遊べるプレイスペースが設置され、さらにからくり仕掛けの玩具やマリオネットの上演の映像なども公開されました。
そして、初日には春日明夫教授のギャラリー・トーク、8月5日(日)には「世界のおもちゃ」という演題による講演会が行われ、定員をはるかに超える方々が聴講しました。
この聴講者の中には、東京造形大学を卒業し(春日ゼミ出身)、現在関西などで働いている方が4人も参加してくれました。


このような展覧会が関西で開催されるのが初めてということから、テレビやラジオ、大手新聞社やインターネットなどの様々なマスコミの取材があり、さらに大阪市内や駅構内にポスターが掲示されたり、ちらしが置かれたりしたことから、老若男女の幅広い客層が会場に訪れました。
中でも、夏休みということもあり、また「親子で楽しめる企画展」というキャッチフレーズが良かったのか、親子や家族の見学者が目立ったことが特徴的です。
大阪くらしの今昔館の学芸員によれば、「こんなにたくさんの親子ずれや子どもの姿を館内で見たのは初めて」だと嬉しそうに話してくれたことが印象的でした。
この展覧会を通して、大阪市民に少しでも玩具文化や玩具の造形・デザインの素晴らしさ分かっていただけたら嬉しいです。

文責:春日明夫



会場風景


【左】会場内に設置したプレイルーム
【右】講演会に駆け付けてくれた卒業生(春日ゼミ第1期の橋爪君と関さん、第11期生の作岡さんと一緒に。)


展覧会図録表紙・裏表紙