東京造形大学 Webサイト

お知らせ+ニュース詳細

東京おもちゃ美術館&東京造形大学 共同企画 「クリエイティブ・トイを作ろう」/開催報告

東京おもちゃ美術館と東京造形大学春日ゼミナールの第2回目の共同企画「クリエイティブ・トイを作ろう」のワークショップが10月29日(土)と30日(日)の2日間、東京おもちゃ美術館の手作りおもちゃ工房で開催されました。このワークショップは、キッズサイズデザインを研究している春日ゼミナールの学生たちが、これまで研究してきた手作りおもちゃを実際に子どもたちに作ってもらうための造形活動です。この活動の主な目的は、子どもたちと造形活動を通してふれ合う場を実際に体験することです。そして、この体験は子どもの視点や立場を重視するキッズサイズデザイン研究において、とても貴重なリサーチ活動にもなります。実際の活動では、対象年齢を3歳以上(昔の大人の方でもOK)とし、6種類のおもちゃの中から1人何個でも作れるようにしました。当日は、開催時間前から大勢の子どもと親御さんたちが入り口前に行列してくれた事は、学生たちのモチベーションを大いに高めてくれました。2日間で約260名のちびっ子が参加しました。会場には親御さんや祖父母が付き添っていますから、この活動は約500名以上の方々とふれ合ったことになります。2日間共に大入り満員状態で、東京おもちゃ美術館の関係者の方々も大変喜んでいただきました。

 このワークショップに参加した春日ゼミナールの学生は、4年生21名、大学院生4名、3年生有志1名、計26名です。夏休みに実施したゼミ展「キッズサイズデザイン展」の成果を受け、9月から本格的に研究し初めました。開催当日までは、ゼミナール内のミニプレゼン、東京おもちゃ美術館担当責任者の前でのプレゼンテーションを行い、その後に問題点や課題の修正を加えて当日を迎えました。そのように準備万端な体制で当日実施できたことが大成功のポイントになりました。

 このワークショップで最も印象的なことは、ゼミ生たちの“気配りと優しい眼差し” です。子どもたちへの優しい眼差しと支援はもちろんのこと、同伴の親御さんや祖父母の方々に対する配慮がとても良くできたたことにゼミ生たちの成長ぶりが見られました。ゼミ生たちは、このワークショップを通して子ども向け造形活動や社会連携の重要性を実感しました。そして、学外イベントを成功させた達成感や充実感を味わいつつ、大学生活の素敵な思い出の1ページができたことを素直に喜んでいます。
文責:春日明夫


参加者:
(春日ゼミナール、大学院春日研究室)
赤松 のぞみ(グラフィックデザイン専攻領域・4年)
市原 真帆(グラフィックデザイン専攻領域・4年)
二宮 史帆(グラフィックデザイン専攻領域・4年)
阿部 拓朗(写真専攻領域・4年)
梅本 唯(アニメーション専攻領域・4年)
佐藤 真希(アニメーション専攻領域・4年)
西沢 都(アニメーション専攻領域・4年)
小林 未季(室内建築専攻領域・3年)
作岡 江里子(室内建築専攻領域・4年)
古屋 有彩(室内建築専攻領域・4年)
森本 真央(室内建築専攻領域・4年)
尹 有美(室内建築専攻領域・4年)
地福 遼平(インダストリアルデザイン専攻領域・4年)
中村 菜々子(インダストリアルデザイン専攻領域・4年)
宮崎 千佳(インダストリアルデザイン専攻領域・4年)
大和 陸(インダストリアルデザイン専攻領域・4年)
佐藤 美弥、谷治加奈子(サステナブルプロジェクト専攻領域・4年)
市川 頌悟(絵画専攻領域・4年)
中安 春菜(絵画専攻領域・4年)
町田 みゆき(絵画専攻領域・4年)
八木 梓(絵画専攻領域・4年)
大森 美紀(大学院・1年)
鈴木 玲(大学院・1年)
野口 昌代(大学院2年)
早川 玲奈(大学院2年)
計26名

【右写真】東京おもちゃ美術館の担当者さんとの記念写真です。



2日間、おもちゃ工房は大勢のちびっ子たちで大入り満員状態でした。


子どもたちが自分の力で作り上げるようにサポートしました。


スタッフTシャツを着て指導にあたりました。


ゼミ生もちびっ子も親御さんも、会場内はみな笑顔で満ち溢れていました。