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平成22年度 東京五美術大学連合・卒業修了制作展ポスター公募の選考結果

今年度、東京造形大学が東京五美術大学連合・卒業修了制作展(五美大展)の幹事校となるにあたり、初の試みとして、東京造形大学の学部生・院生を対象に、ポスター・図録・DMに共通に使用する図案を公募いたしました。
9月30日の締め切りまでに、26人から41点の応募がありました。内訳は、グラフィックデザイン専攻領域22名、写真専攻領域1名、アニメーション専攻領域1名、室内建築領域1名、大学院デザイン研究領域1名でした。
10月7日に審査を行い、グラフィックデザイン専攻領域3年生の図案1点が、グランプリに選ばれました。奨励賞は、グラフィックデザイン専攻領域3年生2名の図案が1点ずつ、ならびにグラフィック専攻領域2年生1名の図案が1点選ばれ、計3名の作品3点となりました。
ここに、グランプリと奨励賞受賞者の氏名、ならびに画像を公開いたします。
ご応募された学生のみなさんと、今回の企画にご賛同・ご協力くださった各大学(日本大学芸術学部・武蔵野美術大学・多摩美術大学・女子美術大学)の方々に、厚く御礼を申し上げます。

なお、入選図案については、本学3号館廊下の掲示版に、10月末日まで掲示します。

グランプリ 3年 グラフィックデザイン専攻 千葉光悦さん

イメージ1 選評
5つの美術大学を表す縦のラインとそれを繋ぐ横のラインが、五美術大学がもつ独自性とそれを連合する展覧会のイメージを、シンボリックにダイナミックな構図によって上手くまとめています。
豪快な赤いラインとは対称的な明朝体によるタイポグラフィは、卒業・修了制作に対する気高い学生の創作意欲が表されています。
非常に繊細でていねいなタイポグラフィ感覚が魅力的です。とても上品で力強いポスターデザインとして、高い評価が集まりました。


奨励賞 3年 グラフィックデザイン専攻 山崎真利江さん

イメージ1 選評
軽快で脱力的なイラストレーションによるデザインは、今日のグラフィックデザインの流行でもあり高い評価がありました。
しかし、日本画、油画、版画、彫刻の作品展を表すビジュアル表現として適切であるかどうかに意見が分かれました。
赤、青、黒の3色によるデザインは、カラフルな応募作品の中にあって目立つ作品でした。


奨励賞 3年 グラフィックデザイン専攻 日原知寿子さん

イメージ1 選評
数字の「5」をモチーフに「5」と「美」が左下で融合しているアイデアは、とてもユニークで迫力のあるデザインです。
ポスターのビジュアルとしてはとても魅力的なのですが、タイポグラフィが単調なレイアウトになっているために、全体のまとまりが希薄になってしまいました。
ポスターの全体的な構図とタイポグラフィの関係をさらに追求していけば、デザインがさらに良くなったと思います。最終選考まで残った作品です。


奨励賞 2年 グラフィックデザイン専攻 大場 郁弥さん

イメージ1 選評
直線を使った記号のようにも見える「五」のイラストレーションは、大胆でユニークなデザインです。
審査会の中でも迫力のあるデザインとして評価が集まりました。
レイアウトされた文字の大きさや配置、書体などにもっとデリケートな配慮があれば良かったと思います。
イラストとタイポグラフィとの関係性をもっと研究すれば、さらに良い作品になっていくと思います。