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映画作家ペドロ・コスタ氏が本学客員教授に就任

イメージ1 2010年6月より、映画作家ペドロ・コスタ氏が本学客員教授に就任されました。

ペドロ・コスタ氏はポルトガルを拠点に活動する映画作家で、リスボンのスラム街フォンタイーニャス地区に住む人びとの境遇を描いた「ヴァンダの部屋」、その続編ともいえる「コロッサル・ユース」(カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式上映)等の作品で、ヨーロッパを中心に高い評価を得て、その活動が世界から注目されています。最新作は女優ジャンヌ・バリバールのコンサート・ツアーに取材した『何も変えてはならない』(2009)で、7月に日本公開が決定しています。

最新作『何も変えてはならない』プレスリリース

■プロフィール

ペドロ・コスタ Pedro Costa

1959年ポルトガルのリスボン生まれ。リスボン大学で歴史と文学を専攻。青年時代には、ロックに傾倒し、パンクロックのバンドに参加する。国立映画学校に学び、アントニオ・レイスに師事。ジョアン・ボテリョ、ジョルジュ・シルヴァ・メロらの作品に助監督として参加。1987年に短編『Cartas a Julia(ジュリアへの手紙)』を監督。1989年長編劇映画第1作『血』を発表。以後『溶岩の家』(1994)、『骨』(1997)でポルトガルを代表する監督のひとりとして世界的に注目される。その後、少人数のスタッフにより、『骨』の舞台になったリスボンのスラム街フォンタイーニャス地区で、ヴァンダ・ドゥアルテとその家族を2年間にわたって撮影し、『ヴァンダの部屋』(2000)を発表、ロカルノ国際映画祭や山形国際ドキュメンタリー映画祭で受賞した後、日本で初めて劇場公開され、特集上映も行われた。『映画作家ストローブ=ユイレ あなたの微笑みはどこに隠れたの?』(2001)の後、『コロッサル・ユース』は、『ヴァンダの部屋』に続いてフォンタイーニャス地区を撮り、カンヌ映画祭他世界各地の映画祭で上映され、高い評価を受けた。山形国際ドキュメンタリー映画祭2007には審査員として参加。最新作は女優ジャンヌ・バリバールの音楽活動を記録した『何も変えてはならない』。

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