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第一回再生デザイン大賞・優秀賞受賞

読売新聞東京本社が主催する「モノを大切にする心・第一回再生デザイン大賞」で、本学の池田ちはるさん(テキスタイルデザイン専攻領域2年)と市川沙織さん(テキスタイルデザイン専攻領域4年)の作品が優秀賞を受賞しました。

【再生デザイン大賞とは】
「モノを大切にする心」がテーマ。すでに使っているモノに形の加工や色をつけるなど制作者ならではの創造性を発揮し、「長く使えるモノ」に生まれ変わらせる。

http://www.yomiuri-saisei.jp/index.html

◆学生の部・優秀賞◆

●作品名:「しあわせバック」 池田ちはる
元にした物品 …プラスチックごみ
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私や私の周りの人々が生活の中で出してきた、プラスチックのゴミが元になっています。
それらを集めて細いテープ状にスリットし、鉤針で編んでいくと、カラフルな印刷とプラスチックの質感は面白いテクスチャを見せます。視覚的にも触覚的にも楽める、丈夫なバッグになりました。
不要になった物が、自分という存在を通して生まれ変わること・そしてまた、自分の生活の中に返ってくるということに、私は幸せを感じました。
それは同時に、もう一度新たな価値を与えられたゴミにとっての幸せとなり、
地球や地球に住む命にとっての幸せに繋がることであって欲しいと思います。
私の考える「しあわせ」が続いていくことを願って制作しました。

●作品名:「繕」 市川沙織
元にした物品 … わりばし
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わりばしを再生して使い捨てから長く使うことのできるものへ。
一度の食事、短い時は15分でわりばしの運命は終わる。そのことから環境破壊や資源の無駄などと海外からの見方は厳しい。実際わりばしのリサイクルは行われているが、私は一度終わったわりばしの運命を生まれ変わらせ、また楽しく生活に取り入れられたらどうかと思った。
わりばし=木、という考えのもとに、わりばしからも感じ取られる木の持つ暖かさを感じられるようなランプシェードをデザインした。
わりばしを綿と一緒にもじり織りを入れて織り込んだ。もじり織りによる糸と糸の隙間から通される光。インテリアとして空間演出してくれるだろう。