小川幸造教授退職記念展 重力への反発Ⅱ
左から《シリーズ小栗判官 水の女》2005年 、《シリーズ小栗判官 千僧供養》2006年
会期:2018年10月31日(水)-11月30日(金)
休館日:日曜・祝日
開館時間:10:00~16:30(入場は16:00まで)
入館無料
展覧会特設サイト:http://zoomedia.sakura.ne.jp/project/20181030ogawa/index.html(メディアデザイン専攻作成)
東京造形大学附属美術館では「小川幸造教授退職記念展 重力への反発Ⅱ」を開催いたします。
小川幸造教授は1953年に山口県岩国市に生まれ、1973年に東京造形大学美術学科彫刻専攻に入学しました。佐藤忠良・岩野勇三をはじめとする教師陣の指導を受ける中で、自らの仕事を人体塑造に定め、卒業後は新制作展を中心に発表を行っていきます。また、東京造形大学では講師・助教授を経て、2000年に教授に就任。人間像の表現を基盤に置く本学彫刻専攻の教育でも中心的な役割を果たしてきました。
小川教授の核には、裸婦をモデルとした作品群がありますが、それらは、均整のとれたプロポーションや緻密な表面の仕上げによって、端正で清澄な印象を与えるものとなっています。同時に、《シリーズ小栗判官 餓鬼阿弥》(2004年)など、眼には見えない人間の内面に迫る表現も持続的に追及してきました。その確かな表現は《金子みすゞ》や《楫取素彦・美和子(文)》(ともに2015年)といった公共モニュメントの仕事にもよく現れています。
本展では、代表的なシリーズである「小栗判官」を中心に、学生時代に制作した首像から近作まで、彫刻・デッサン約40点を展示し、40年を超える活動を回顧します。
《シリーズ小栗判官 ―照手―》2009年
《シリーズ小栗判官 復活―熊野―》2007年
《シリーズ小栗判官 餓鬼阿弥》2004年
主催:東京造形大学附属美術館
協力:岩国美術館