春日研究室(ゼミ&大学院)「東京ゆりかご幼稚園児との交流会」開催報告
春日研究室では、今年の6月に「森の妖精プロジェクト」で幼稚園を訪問し、ワークショップを行いました。今回はその第2段として、昨年に引き続き幼稚園の年長児84名、教職員9名が2台の園バスで、10月11日(水)に本学を訪問しました。その交流会に参加した学生はゼミ4年生、ゼミ聴講3年生、大学院1,2生の総勢22名です。この日のために数ヶ月前から準備やシミュレーションをしっかり行ってきました。又、当日ジェイコム八王子TVが取材に来て、その模様がニュースで放映されました。
当日は、芝生で「はじめの会」を行い、続いてクラス別「キャンパス探検」、さらに「がらがら太鼓さんをつくろう」の造形ワークショップ、そして「3クラスの斑対抗の転がし競争」を行いました。時間の関係で、事前に制作しておいた6個の太鼓(直径90Cm、和紙貼り)に、園児達は赤・青・緑・黄色のアクリル絵の具を入れた霧吹きで、太鼓に自由に吹きかけて着彩しましたが、4色が混じり合った素晴らしい個性的な色面が描けました。
がらがら太鼓の完成後には、3クラス対抗の転がし競争を行いました。まるで運動会を再現したかのような楽しい転がし競争でしたが、園児達が着彩した太鼓が芝生の上でがらがら音を立てながら転がると、園児達の大歓声がキャンパス内に響き渡りました。そして、優勝クラスの子ども達全員に学生達が作った特性メダルをプレゼントしました。貰ったメダルを嬉しそうに何度も眺める子どもが大勢いて微笑ましく、また作者にとってはとても嬉しい場面でもありました。
「がらがら太鼓さん」の転がし競争が終わると、大学食堂で学生と一緒の昼食会です。事前に幼稚園と緻密な連絡を取り合いながら、園児用のお弁当を用意しておきました。学生達も園児と楽しい会話をしながら美味しく頂くことができました。
最後は、芝生で「終わりの会」です。ゼミリーダーの「今日は楽しかったですか?!」の声かけに、園児が大きな声で「はーい!とても楽しかったです!」、その元気な声を聞けた学生達はとても嬉しそうな表情でした。全ての予定が無事に終わり、園児達はバスで帰園します。別れ際、学生も園児も共に名残惜しい感じがとてもドラマチックでした。これまで学生達は、ゼミで子どもの発達や行動や心理、それを基にキッズサイズデザインや造形活動を研究してきました。その研究や学びが、このような素晴らしい成果となって味わえたことは、卒業後の人生において素敵な思い出と共に、それらの素晴らしい経験が重要な財産になってくれることでしょう。
文責:春日明夫
事前研究。数ヶ月前から有志チームで造形ワークショップ研究を行い、その後にゼミ&大学院生の全員で協力して準備を行ってきました。また、試作品で実際に彩色の練習をしたり、芝生で実際に転がしたりしながら試行錯誤を繰り返しました。
ようこそ東京造形大学へ。東京ゆりかご幼稚園年長さん84名を学生達がお迎えしました。
キャンパス探検隊。クラスごとに大学キャンパス(主に彫刻棟、絵画棟)を探検しました。彫刻のアトリエにある不思議な像に子ども達は興味津々でした。
「がらがら太鼓さんをつくろう」の造形ワークショップ。和紙が貼ってある90Cmの大きい太鼓に、子ども達が自由にアクリル絵の具の入った霧吹きで着彩しました。
年長3クラス対抗転がし競争。格クラスを2つの斑に分けての転がし競争をしました。園児も補佐役の学生も全員頑張りました。優勝クラスには、学生が制作した特別製のメダルをプレゼントしました。
大学食堂での昼食。事前に用意してもらったお子様用弁当を食べました。学生も園児の中に入って楽しそうに食べていました。
自由あそび。昼食後の休み時間に芝生で学生と自由に遊びました。
おわりの会とお別れ。全ての予定が終わり、ゼミリーダーから今日の振り返りと挨拶がありました。「とっても楽しかった」の園児の大きな声、その声と動作に学生達の疲れもいっぺんに吹き飛びました。園児たちは、学生達の人間アーチの中を通って園バスに乗り込み、「ありがとうございました」、「また会おうね」の互いの言葉でお別れをしました。
交流会に参加した年長園児と学生たちの記念写真。
●交流会当日の参加者
春日明夫(担当教授:室内建築専攻領域、教職課程、大学院修士、博士後期課程)
【ゼミ4年生】西村悠、山内冴子、海原里歩、下川裕葵、鈴木七生、林喜秀、鈴木文博、高橋ひまわり、武山彩加、チョンダウン、小林美咲、中島健人、鹿子詩音、和田彩花
【ゼミ3年聴講生】鈴木千尋、安留由華、吉住栞 【大学院生】宇野詩織、王帥、フィオナ・レン・オストビー、田崎綾子、川瀬怜男、以上22名。