東京造形大学創立50周年記念展 「勝見勝 桑澤洋子 佐藤忠良 ―東京造形大学 教育の源流」
2016年東京造形大学は創立50周年を迎えます。それを記念して本学教育活動に尽力した評論家・勝見勝(1909-1983)、デザイナー/創立者・桑澤洋子(1910-1977)、彫刻家・佐藤忠良(1912-2011)に焦点を当て、本学の教育の原点および大学創立にあたり追い求めてきた3人の理念を紹介する展覧会を開催いたします。1954年桑澤洋子によって「桑沢デザイン研究所」が設立、その後、高度な造形教育を追求する場として、桑澤の教育理念に当時を代表するデザイナー・美術家が結集し、1966年4月八王子市元八王子町に「東京造形大学」が開学いたしました。この3名は本学開学時の教育方針や教育内容の策定に中心的な役割を果たし、日本の社会・産業の中核となる人材の育成を目標に、日々学生と教員が一体となって意欲的に授業を展開していきました。宇津貫キャンパスへと移転した現在も、その当時の教育理念を継承し、さらなる発展を目指し教育研究を継続しています。創立50周年を記念する本展では、学校法人桑沢学園の資料を中心に、本学の礎を築いた3名の戦後の日本社会の中での仕事を振り返り、彼らが追求した造形の思想とデザイン・美術教育の理想を検証いたします。
また東京造形大学ZOKEIギャラリーにて「東京造形大学 ドキュメント1966-2016」展を開催いたします。本学で50年間のうちに刊行された印刷物を中心に、創立時から現在へと受け継がれる教育精神の軌跡を紹介する展覧会です。3名の理念がその後どのように展開されたのか、印刷物を通じて辿ります。こちらも併せてご覧ください。
会期:2016年10月31日(月)-11月26日(土)
会場:東京造形大学附属美術館
休館日:日曜・祝日、11月19日(土)
開館時間:10:00-17:00(入館16:30まで)
観覧料:無料
同時開催
「東京造形大学 ドキュメント1966-2016」
会期:2016年10月31日(月)-11月12日(土)
会 場:東京造形大学 ZOKEIギャラリー(12号館1F)
休館日:日曜・祝日、
開館時間:10:00-19:00(入館18:30まで)
観覧料:無料
関連イベント
・ギャラリートーク
会場:東京造形大学附属美術館
講師:藤井 匡(本学准教授)、本学学芸員
第1回11月1日(火)13:30~14:10
第2回11月9日(水)17:30~18:10
参加費無料 事前申込不要 どなたでもご参加いただけます。
桑澤洋子《「桑沢オリジナルズ」のブラウスとつりスカート[再制作]》1956年(2006年)
佐藤忠良《群馬の人》1952年 宮城県美術館蔵 撮影:上野則宏
勝見勝《デザインの20年[自筆原稿]》1977年
東京造形大学 ドキュメント1966-2016
主 催:東京造形大学創立50周年記念事業実行委員会、東京造形大学附属美術館
協 力:宮城県美術館、桑沢デザイン研究所
【ギャラリートークの様子】
会場:東京造形大学附属美術館展示室
講師:藤井 匡(本学准教授)、本学学芸員
第1回11月1日(火)13:30~14:10
本学学芸員による美術館概要説明の後、藤井准教授より展示についてのギャラリートークが行われました。授業の学生含め多くの方にご参加いただきました。
第2回11月9日(水)17:30~18:10
第二回は学内・学外あわせて70名にご参加いただきました。創立者たちの作品をみなさん熱心に鑑賞されていました。