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メディアデザイン専攻領域

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インターネットやモバイル・メディアの発達によって拡大を続ける現代の情報環境にあって、わたしたちは豊富な知識を得、世界の急激な変化を素早く察知できるようになりました。しかし、その構造と機能はますます複雑化・高度化しています。メディアデザインの目的は、デザインの巧緻とアートの想像力を駆使して、現代の混沌とした情報環境に、人間の尊厳を基軸的なモラルとするメディア文化を育むこと、そして、多様な価値観が情報の公共圏で共生するためのコミュニケーション・ツールを、人々の暮らしとそれを支える地域社会・産業社会に提案することにあります。
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メディアデザイン専攻領域とは?

授業風景 情報環境を新たにデザインする計画立案作業としての、あるいは既存の環境を改善するアクションとしてのメディアデザイン――この定義にしがたって、個々の学生が作品や企画を確実に具現化できるよう、4年間のカリキュラムにはそれを貫くかたちで、いくつかの重要な学習指針が設定されています。

LANGUAGE: デザイン言語としてのプログラミング――視覚情報の伝達に限定された旧来の造形原理や各種のデザイン技法に加え、特に重要視する課題が“思考過程の表現”としてのプログラミングです。本格的なwebサイトやメディア・アート作品の制作にとって、各種のプログラミング言語の習得は必須ですが、同時に、そこで身につける“諸事象の関係を論理的に記述する能力”は、製品やイベントの企画・運営、出版編集など、抽象的な概念や輻輳する業務手順にかたちを与え、その意義を他者と共有する必要がある様々な仕事で必ず役立つはずです。

作品例1 SYSTEM: 不可視の環境情報にかたちと見取り図を与える――地球温暖化の問題は言うまでもなく、自然環境であれ社会的環境であれ、個人や集団の活動が環境とのあいだにめぐらす相互作用の網目に、今、様々な規模のほころびが生じ始めています。電車運行の遅延で通勤通学客が苛立つのは、不意に自分が置かれた状況がつかめない、要は近い将来を予見するための全体的かつ直感的な情報を得られないからです。このとき、例えばすべての電車の位置が刻々と変化して表示されるような電子路線図が、ホームや車内にあったらどうでしょう。メディアデザインは、種々のメディアの振る舞いを“情報環境の生態学”という視点から観察・分析し、生活、学習、仕事といった個人の生の営みと互酬的な関係にある、“より大きなシステム”の変化を人々に気付かせます。

MEMORY: 仮想集団の記憶を供用可能にする――家族から地域社会、国家、そして全地球のレベルに至るまで、様々な規模の集団が過去から大切に受け継いできた共通の記憶によって人々は結ばれあい、ときにはその絆を勇気にかえて危機を乗り越えてきました。しかし、市場経済のグローバル化と価値観の多様化がもたらした現代のライフ・スタイルは、リアルでローカルな集団的記憶を薄れさせ、それに根ざす個人のモラルにも軋みが生じています。さらに、インターネットは、自然の大地に縁どられた帰一の場所(実名をもつ家庭・地域・生産地…)に加えて、個人が同時にいくつもの仮想集団に帰属することを可能にします。メディアデザインは、そうした対面のコミュニケーションを前提としない、特定の関心事に集う刹那の匿名集団の活動をドキュメントするためのツールと、さらには、そこに記憶=歴史として蓄積される知的資産の供用の可能性を提供します。

研究指標

基礎的な技術や考え方を学んだ後、下記の「研究指標」いずれかを選択して、より専門的な科目を学んでいきます。

▼ アート&メディアテクノロジー

情報化社会の本質を想像力とメディア技術の協調によって露わにする――この20世紀後半以降のアート・シーンに特徴する批評的態度を受け継ぎながら、映像、音楽、デジタル・グラフィック、インタラクティブ・アートなどの領域を横断して、メディア・アートの先端的な表現を自在なスタイルで探求します。

▼ インターフェイスデザイン

電子情報環境と人間の生得的な感覚様式とのあいだには、どのような認識メカニズムが働くのか?ユーザビリティ研究、カラー・システムの理解と応用、ユーザ・インターフェイス、サウンド・デザイン等々の学習課題をめぐって、人間と情報メディアのあわいに潜む“接続と交換の原理”を探ります。

入学から卒業までの学習内容

1年次

「表現とメディア史」「デジタル画像処理・デジタル映像処理の基礎」「実材料を用いた造形演習」という3つを柱とした基礎科目を通じて、専攻領域の基本的な背景の理解や、基礎的なスキル(技能)の修得を目指します。とくにスキルにおいては、デジタル技術の修得だけでなく、仮想的な状況を実世界とリンクしていくための、物理的な基礎的造形力を重視した学習をします。

2年次

基礎科目で、より専門的な対象に関するデジタル技術を用いた構成力を養う一方で、アート&メディアテクノロジー、インターフェイスデザインという2つの研究指標への分化を開始します。前期には、両研究指標の入門的な内容の授業を履修し、それに基づいて後期から各自が選択した研究指標に属する科目を中心に履修を進めていきます。また、研究指標科目とは異なる形で専門分化した内容を扱う科目群が、専攻領域選択科目として用意されており、各自の必要性に応じてそれらを4年次までに渡って、順次、選択・学習してゆきます。

3年次

2つの研究指標への分化を基調として履修を進めてゆきます。

4年次

4年次前期では、2つの研究指標を横断する、合同的なテーマ、プロジェクトに取り組む授業を中心とした学習をします。あわせてもう1つの研究指標に属する科目も、希望に応じて履修し、双方の研究指標に対する認識の向上を図ります。

卒業研究

4年次は、大学全体のカリキュラムとしても、テーマ性の高い、分化の進んだ側面に接することになりますが、ゼミナールが教員主導でテーマ分化を行う場であるとするならば、卒業研究は、学生各自の主導でテーマ分化を行う場となります。と同時に、そのテーマに対し3年次までの学習成果を総合・昇華して取り組む、あるいは新たに必要となったものを大学の内外を問わず吸収し応用していく、個々の総合的な力を確かめる場となります。

専門科目の授業内容

Webシラバス

卒業後の進路

インターネット関連事業を中心に、放送制作、出版編集、印刷、各種の製造業・サービス業における製品・イベント企画等々、多様な業種に仕事を求めることができます。また、初頭・中等教育における教員採用が枠を広げるなか、「情報」や「映像メディア表現」を担当できる人材を望む自治体や学校も増えています。とりわけホームページ・デザインのようなWeb関連の仕事に関しては、近年、企業からの需要が急増し、インハウス(正規雇用)/フリーランスを問わず慢性的に人材不足の状況が生じています。さらには、新たな業態を創出すべく公的機関やベンチャーからの支援を得て、情報サービス関連の企画・制作会社を卒業と同時に起業する学生も現れています。

担当教員紹介

教員プロフィールのページへリンクしています。

教授

准教授

特任教授

非常勤教員

メディアデザイン専攻領域の学生の作品


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