領 域 : 美術研究領域
留学先 :
ウィーン芸術アカデミー
期 間 : 2008.4.26~5.17
担当教授:Hans Schierl
研究テーマ 深海をみつめる
研究概要私は留学へ発つ前に、期間を3ヶ月と予定して計画をたてていたのですが、私事で急遽1ヶ月と短い期間になってしまうハプニングがありました。
そのため、研究計画も当初考えていたものを改め、あまり深く内容を決めずに発ちました。持っていった機材はビデオカメラとデジタルカメラです。
目標としてぼんやりとですが決めていたのは、作品をひとつは形にしてみる、また展示するということ。あとは教授、クラスメイトと交流する場に出来るだけ参加するということだけでした。
授業のない日は、街にでていました。行き交う人をひたすらカメラで追い、滞在中1500枚ほど写真を撮りました。
アトリエスペースはありましたが、目の前にある場所やそこにいる人たちとまず向き合い、そこからなにか作品に発展していける要素がないかと考えていました。
私は自分がウィーンにおいてはゲストであることや、言葉のニュアンスに関心を持ちました。そういった環境でつくった作品を、帰国後行われたウィーンでのクラスグループ展へ出展しました。
Hans Schierl (prof.) Wolfgang (assistant.)クラスでは週1回のクラスミーティングと講評会、そのほかに不定期でワークショップやfilm screening、 summer trip等がありました。
どのクラスにもワークショップ等がある、というわけではないようなので、私のクラスは比較的クラスメイトと交流する機会の多いクラスだったと感じます。
授業ではヌードデッサンへよく行きました。ウィーンでは日本よりも、もっとラフに日常的にヌードデッサンを行っているようでした。
出入り自由で、時間がある際は立ち寄ってデッサンをし、手を動かしていました。やはり、授業は言葉の壁もありなかなか踏み込めないこともありますが、このような言葉の関係のない授業もあります。
コミュニケーションを一休みしたいときは、こういった手を動かせる授業にでて、ディスカッションしたいときは講評会などで発言していく、とメリハリをつけるのが留学中有意義に大学で過ごすポイントであると思いました。
留学中に印象に残った点は、日本とウィーンの大学を含めた、雰囲気の違いです。ウィーンでは大学の年齢層が幅広いです。 ひとつの理由に卒業制度の違いがあげられるかもしれません。 日本にいるときは、卒業は「訪れる」ような感じでとらえていましたが、ウィーンでは「する」という感じでした。 自らが申し出ないと、卒業の手続きが行われないのです。何年も卒業を見送っている人もいました。 大学にいる人、街にいる人共通していえることは、すごくのんびりしているということです。私が居た時期はウィーンでは一番いい季節で、あたかかく、人々もかなり開放的なムードでした。 スタジオにも人は少なく、大学自体もがらーんとした印象でした。 どんな状況にも左右されない、という人でない限り、制作のペースやモチベーションはかなりかわってしまうような環境ではあると思います。 私はもともとアクシデントもあり、しっかりと研究内容を決めてはいなかったので、むこうのペースに面食らってしまったということはありませんでした。 反省点は、短い期間だったのでほかのクラスに参加する時間がなかったことです。留学が終わる頃に、ほかのクラスのほう自分にあっているのでは?と考えることがありました。 留学生は一応クラスが決定された状態で発つのですが、むこうで変更は可能です。そのときの自分にフィットするクラスを積極的に見つけていくことが大事だったなと思っています。
5月末にウィーン市内のギャラリーにて行われるHans Scheirlクラスのグループ展に参加。