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留学生レポート

飯塚 緑

テキスタイルデザイン専攻領域 4年
留学先 : スウェーデン コンストファク
期 間 : 2007.01.17 ~ 2007.06.01
担当教授:Fanny Aronsen
研究テーマ:「生きる形・欧のデザイン」

日程

1月17日  初登校。
1月22日  校内案内。
2月13日  プリント制作の施設及び、染料の使用方法に関する指導。 
2月22日~ 自主制作(銅版画制作における説明)
2月26日~4月6日 
        プリント自主制作
4月9日~4月16日
        機械編み(Machine Knitting)クラスへの参加。
4月26日~4月27日
        フェルトのワークショップ。
5月2日~5月11日
        プリント(Printing)クラスへの参加。
5月14日~5月25日
        立体裁断(Draping)クラスへの参加。
5月27日  帰国

留学先指導教員による指導内容

写真1 コンストファクはとても自由な学校で、個人が望む目的に向かって、2004年に新設された綺麗で設備の整った 充分な環境を提供してくれます。
特に交換留学生は単位や必修といった縛られる時間が無いので、自分のペースで制作できるという所はとても魅力的でした。
一応、担当教授という存在は用意してもらったのですが、一番初めに取るコースを選ぶのと、最後にプレゼンという形で2回アドバイスをもらうに留まりました。
実際の工房の使用方法や質問に応じてくれたのはアシスタント(講師)、技術員の方々であり、大変お世話になりました。
留学生はゲストとしての扱いがなされており、自由きままに設備を使用して良い、といった雰囲気の科でした。

研究成果

写真1 観光ではなく、スウェーデンに住む、という行為は、とても良い経験になり、日本と異なる文化や社会、民族性といった広い視野からの新しい発見が多々出来ました。
やはり日本と最も異なる点は、よく謳われている「スロー・ライフ」。常に未来を求め大量に物を造り続ける日本に対して、育んできた物を自分達のペースで生産しています。
そして冬の厳しさは勿論のこと。日本で言う秋くらいから、日照時間は本当に僅かとなり、景色はどんよりするか、雪に覆われる、といった長い日々へと向かって行き、こんな天候が長々と続くと人間の心は本当に落ちていってしまいますので、人々の心を支えるためにも室内の 快さ、いかに幸せに過ごすかという考えはなくてはならないのです。
大胆は色使いとパターンで覆われたテキスタイルは、当たり前の如くインテリアの一部として使用されます。家具やクラフト製品はシンプルだが温もりを感じさせるものばかりで、それがスウェーデンという土地にぴたりとマッチするのがとても美しいです。
又、日本でも人気の高い北欧のアンティーク食器のレベルの高さには驚かされました。
現在でも、全く古さを感じさせないデザインたち。
スウェーデンのクラフト文化は、古くからデザインするという意識がとても高かったのだと実感します。そのデザインは、抽象的なものから自然物をモチーフとした模様など様々だが、どれも温かく、優しい気持ちにさせてくれます。
それは美しく、また厳しい自然に覆われることを否定することなく受け入れて来た懐の深さから育まれた温かさの様に感じました。
そんな環境の中で、私が感じた事を日々ドローイングに描き、形・パターンに仕上げました。
限られた期間と環境の中で自分自身と向き合うことが、とても価値のあるものとなった事を、嬉しく思います。

留学中に、特に印象に残った点及び反省点

社会民主主義という独特な社会は、福祉制度も完備されていて、教育費も親への負担が少なく、子供の数がとても多いです。反面、会社が補う社員一人の手当が充分に配慮されているため就職は難しく、 失業率は高い。そのためか、学校も就職するためではなく、将来自分でオフィスを持てる事を主眼に、教育をしていると言う事です。
工場や企業にスポンサーになってもらい、卒業制作を、製品へと仕上げる制度も一般的であり、着実に製品化へと繋がるシステムを学ぶ一環になっていました。



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