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留学生レポート

古澤みづき


デザイン学科4年
留学先 : イギリス 英国西地区大学ブリストル校
期 間 : 2006.02.16 ~ 2006.06.08
指導教員 : John Parry, Chris Webster, Jez Hatosh Nemeth


イギリスのデザイン教育方法に基づいたアニメーションの作成

研究概要:

私は、始めの頃は視覚伝達によるシークエンスを学びたいと思い、短期間でモーショングラフィックが学べる Graphic Design level 1 に参加していましたが、 積極的に私達を受け入れて下さった Mrs.Mian のご好意により、3ヶ月の滞在から6ヶ月まで滞在することができました。 又、level 1 よりも level 2のアニメーションコースを選べば半年間で一作品を作るので、 level 1 よりもじっくりと内容の濃い作品を作ることができる、と知り合った学生に聞き、 アニメーションの授業を受けることにしました。アニメーションを作ることは全く考えていませんでしたが、 シークエンスを学ぶことが私の研究テーマの中にあったということと、イギリスのデザイン教育の在り方を学ぶことが今の私にとって一番意義のあることではないかと考え、制作を致しました。

制作期間:2006年2月16日-6月8日

06.02.17 EXPROLATION-storytelling : Film Structure & the None Narrative
06.02.23 WORKSHOP : Storyboards
06.02.24 EXPLOLATION-storytelling : Sequential Imaging
06.03.02 WORKSHOP : Stop Motion Pro
06.03.03 EXPLOLATION-animation rigs
06.03.09 WORKSHOP : Toom Boom
06.03.10 WORKSHOP : Preparing a Pitch
06.03.17 WORKSHOP : Production management
06.03.20 WORKSHOP : Mini Disk
06.03.23 PITCH PRESENTATION
06.03.29 WORKSHOP : Sound
06.03.30 WORKSHOP : After Effects, Flash
EASTER BREAK(THREE WEEKS)
06.05.04 WORKSHOP : Final Cut Pro
06.05.19 WORKSHOP : Outputting Work onto DVD
06.06.04 PRESENTATION

作品の制作過程に並行してテクニックを学ぶので、すぐに知識を実践に繋げることができるように考えられていました。

研究成果:

写真1 6月23日:中間報告
プレゼンテーションの風景

今まで、授業はグループ毎に行われていたが、この日に初めてアニメーションの学生が全員集まった。作成したストーリーボードとイメージ画像を使って、 10分程のプレゼンテーション。最後のプレゼンテーションよりも、この時の方が緊張感があった。

我々のプレゼンテーションの時のアニメーションイメージ。テーマは「てるてる坊主」。 西洋に住んでいる人々は、てるてる坊主の存在など知らないので、内容が分かりにくい、ここの表現は面白い、などと貴重な意見を聞くことができた。
写真1

写真1 2Dアニメーションの制作室風景(右の写真)

下図は完成したアニメーション。2分以内という制限があったので、短い時間の中でいかに正確に私たちのテーマを伝えられるか、不自然な流れではないかを考えながら制作した。

写真1

留学先指導教員による指導内容:

指導教員による指導は、個人制作の合間に予約を入れればいつでも相談にのっていただける、という感じでした。 作品はもちろんですが、制作過程に対しても重要視していて、学生も抱えきれないくらいの資料を提出していました。 私は教員の方々のアドバイスはもちろんですが、それ以上に学生のやる気と奇想天外なアイデアに触発されて、がむしゃらに制作をしていました。 最後の評価の時に、もし私の疑問に思っていることや、感じていることがあったのならどんどん言ってもらいたかった、とのコメントをいただきました。 作品自体は、高く評価する方もいれば低く評価する方もいらっしゃったようですが、成績表をいただけるとは思っていなかったので、個人評価をくださった事に感動しました。

留学中に、特に印象に残った点及び反省点:

一番印象に残った点は、学生も教授も時間を守らないことでした。あるはずの授業が急に無くなったり、一時間遅れで授業が始まったりすることが当たり前でした。 たまに時間通りに授業が始まると、反対に驚きます。その反面、評価のつけ方はとても厳しく、容赦なく落第させるそうです。 イギリス自体、契約に関したものやセキュリティがやたら厳しかったりして、学生なのに校内でも自分の使うべき教室の中に入れない、という事が常にありました。 もしも私がこの国で自分を証明するものを何も持っていなかったら、と思うと恐怖を感じました。 今回の短気留学では、日本にいる時よりも自主性が求められているようでした。 特に言語においては、日本語では何となく喋っていても何となく相手には通じますが、何となく英語を喋っただけでは絶対に通じません。 言いたい事がうまく伝わらない事に悔しさを常に感じていましたが、そもそも私は何を伝えたいのか、ということを考えるようになりました。 始めの三ヶ月間は観光気分が抜けきれていませんでしたが、日々の生活を通して、徐々に取り巻く環境に対する見方が変わっていく自分を感じるようになりました。 その感覚を失わずに次のステップへ生かしていけたら、と思います。 私が派遣された英国西地区大学という大学は、とても巨大な大学だということを現地についてから知りました。 他の学科の学生から、「デザイン科なんていうものがあるんだ」と言われました。フラットという、様々な国から集まり、 様々な勉強をしている学生が集まる宿泊施設で共同生活をしたことも、今までに味わったことの無い貴重な体験でした。このような沢山の機会を与えて下さった事に対して、本当に感謝しています。


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